近年の天気をみていると四季という言葉は死語になってしまったように感じる。

春夏秋冬と言うが雪に備えてタイヤに履き替えても役に立つほど積もらない暖冬がここ数年続いている。年が明けても手袋やマフラーを使うことがほとんどなく冬らしさを感じない。やがて新緑が芽吹きさわやかな季節を迎えるが春は短く直ぐに梅雨入りとなる。梅雨と言ってもしとしと降るような長雨はなく、梅雨入りしたのにいきなり夏のような暑さが連日続く。これだけ暑さが続くと梅雨入り宣言も梅雨明け宣言もまったく意味をなさない。

 

線状降水帯、大型で猛烈な台風、40度近い気温など、地球温暖化のせいか日本だけでなく世界中の気象がおかしくなっている。観測史上初とか、過去に例を見ないとか、何十年ぶりとか天気予報で言っているが、こうなると異常気象ではなく平常気象ということになる。もはや過去の経験則は役立たず、むしろ弊害かもしれない。四季らしい四季がなくなり、さわやかな春は短く、熱く厳しい夏がずっと続き、秋と冬の境がはっきりしない時期がだらだらと続く。

 

話しが少しテーマからずれてしまったが人生にも四季があると思う。

10~20代は人としての基礎を身につける春。このさわやかな季節はアッという間に過ぎ去る。30~40代は厳しい暑さが長く続く夏、50~60 代は人生のそろそろ先が見えてくるヒンヤリとした秋、70代~は人生の終焉期の肌寒い冬というところか。

 

ところで、今あなたはどの季節にいますか?

人生の四季も自然界と同じように以前と状況がずいぶん変わってきているが、どの季節にいようと今までの経験や情報に固執しすぎず四季の変化に柔軟に適応していくことが人生という季節を過ごすコツではないだろうか。