息子の夕飯が終わり、お風呂も入れて
寝かせようと思った21:00過ぎ
家の電話が鳴り出した。

私の実家か夫の実家からかな?
息子がかけって電話に向かい
「もしもし?」
じーじやばーばからだと話し続けるのに
なんだか耳を傾けると男の人の声。
車のメーカー担当者から車の点検か何かの連絡か?
私が受話器を息子から変わると
「○○です」
「え?」
「○○です」
ん?
「○○先生ですか?(私の主治医)」
「はい」
普通、病院名から名乗らないか?びっくりした
と内心思いながら、寝かせようとテレビ消した
のですが「ママ、もっとテレビ観たい」
とそばで言うので、
「先生、今の息子です。テレビ観たいと言うので
少しお待ち下さい」
と言って好きなアニメのビデオを付ける
「大きくなりましたね」
それもそう、今の主治医は周産期からの
担当チームの先生の一人でその時は主治医では
なかったものの、切迫早産と前置胎盤で
3か月入院して安静だったので寝たきり
生活をしており、その当時の主治医は
とても偉い先生で週1回の診察しか会わず
入院病棟を回っては来ない人だったので
今の担当医は頻繁に病室に
きて私を診察してくれていた人であった。

「夜分にすみません、手術日決まったので」
「はい」
「5月15日になりました。」
「当初もっと早くとおっしゃっていたから、
まだあと1か月くらい放置…
進行癌と言われて不安でしかなく、
昨日から大量出血なので。」
「僕も早くリクエストしていたのですが…
この日しかなくて」
「はい。緊急で手術出来ませか?大量出血なので」
「緊急でやっても1度で不完全な手術に
なってしまって2度手術という可能性もあります。
5月15日に準備万端できちんと手術を
した方が良い手術出来ます」
「はい。分かりました。
でももし予定の人が、お熱か何かで
手術出来ない状況となったら、入院準備して
おくので、いつでも前倒しで手術入れて下さい」
「分かりました。その時はまた電話をします。
出血も生理かな…今度入院前に外来予約あったと
思うので診察しましょう。止まってくるとは
思いますけどね。それと5月上旬に手術あったと
しても2週間後だからそんな影響無いと思います」
「そうですか。不安しかないのでこちらとすると
一刻も早く手術して頂きたいので。でも手術の
予定を決める先生から電話があると思っていたので、
直接先生から電話頂いて嬉しかったです。
有難うございました」
と言って電話を切った。

あー5月15日?!
私の頭がパニクリ出した。
でも息子寝かせないと。
寝室に連れて行きあっという間に
眠ってしまった。

今日の夕方にちょうど会社の看護師さんから
ラインがきていて「手術日決まった連絡
ありましたか?」とあったので
今の連絡をすると1時間くらいラインの
やりとり。大型連休挟むので他の病院で診察
出来ても検査などして、5月15日より前の
手術は難しいかもしれないという結論に。
今の大学病院で手術した方が良さそう。
でも明日、行きたいと思っている癌センター
電話してみたら?緊急なら産業医に
紹介状書いてもらうからとなり、
5月15日で遅いのではとパニックになっていた
頭の中が整理されて落ち着けた。
この看護師さんほんとに良い人。
今日も会社の勤務中に
「ちょっと医務室行っても良いですか?」
と内線して看護師の顔を見て号泣。
「毎日来なさい。泣けるところがないなら
ここに来て泣きなさい。」 と。
その言葉でまた号泣。
今まで20年勤務していて
医務室なんて行った事も無かったのに
こんな人居たなんてびっくりした。
この人に出会えて私の心も少しは
落ち着ける機会が出てきた。