境界性パーソナリティー障害という名前の通り
私は境界線を引くことが本当に苦手です。





人に対してもなんだけど
この頃は、見たこと聞いたことに対しても境界線をうまく引けずに
本当は自分の事じゃないのに苦しんでしまう事がある。



すっごく良い言い方をすれば共感力が高いという事なんだろうけど

これは明らかによろしくない。w





例えば最近だと
外食が苦手だという少女の話を聞いた。



恐らく
会食恐怖症だろう。



私も小さい頃から本当に食が細くて、食事自体が大っ嫌いだった。


前から何となく会食恐怖症に近い症状が出る時があって
それがパニックになってからは特にだったけど

でもまだそんなに気にしていなかった。



だけど、その少女の話を聞いてから
外食する時にものすごく緊張してしまうようになった。


緊張で、食事が楽しめなくなってしまった。








あと
私の天使の話。



私が病院で処置を受け、病室ではないけど仮の休憩室みたいな部屋の簡易的なベッドで休ませてもらう事になって

そこにはベッドが2つあった。



私は右側のベッドに横にならせてもらって、カーテンをナースさんが引いてくれて
何かあったらすぐ呼んで下さいねって言ってくれた。


でもいろんな事がいっぺんに起こって、あまりちゃんと受け止められずに
ただただボーっとしてた。



そしたら、もう1人女性とナースさんが入ってきて
女性の泣いている声が聞こえた。



ナースさんは、準備できるまでここで横になっててねって優しくその女性に言って出ていった。



あぁ、この人もきっと、ダメだったのかな…って思った。

ご主人は来ないのかなーとか、誰かそばにいてくれる人はいないのかなーとか
なんかそんな事を思ってたように思う。



そのうち、なんとなく、なんとなく声をかけずにはいられなくて

大丈夫ですか?
誰か呼んできましょうか?
ってカーテン越しに聞いたら

その女性はカーテンを開けてくれて、私なんかよりもずっと若い女の子だった。




不思議だけど、彼女も私の様子を察したのか
自然に話し出してくれて

彼女は妊娠5ヶ月だった。



優しいご主人がいるそうだ。

ご主人とは18歳、歳が離れていて
とっても楽しみにしていたそうだ。



ご主人の親御さんもご高齢で
だからとにかく周りから喜ばれ、期待されていたそうだ。



そんな中、彼女の赤ちゃんもお空へ帰ってしまったのだ。



彼女は入院する事になって、その準備が整うまで待機してるらしかったけど

その時に、流産にも種類があることや他にもいろいろ教えてもらった。



今はちゃんと思い出したというか、整理できたから不思議で仕方がないのだけど
その時の彼女の体験と自分の体験が混ざってしまって

実際、私は妊娠3ヶ月だったのに
5ヶ月だったと思い込んでしまった。



彼女から聞いた話が、自分の事だと
脳が勘違いしたのだ。



だから、ごめんなさい。


本当は、私の天使がお空へ帰ったのは妊娠3ヶ月の時でした。



こんな事までちゃんと覚えられなくて、ごめんね。







普段から、頭の中でマジックをピーって引いて

これは私の話。これは相手の話。
と、分けて考えるようにしてる。



ニュースを見て、発作を起こしそうになる事もある。


だからそーゆー時、危ないと思ったら
マジックで線を引く練習をしてる。



でも
外食の話は、頭の中で線を引いても身体が反応してしまう。


赤ちゃんの話も、眠ってる時にあの時と全く同じ光景を自分が上から見てる夢を見て

あ、違うって気付いた。



たまにこうやって、似た体験を耳にしたり目にしたりすると
本当は今の自分の事ではないのに、脳が錯覚してしまうことがある。



境界線が、まだまだうまく引けない。



人間関係で境界線をうまく引ける事もたくさん出来てきたのに
なんか、この脳の錯覚というか
これはひどくなってる気がする。



今週カウンセリングがあるから聞いてみるけど

なんかちょっと、不安だな。