またまたお気に入りの映画が増えました。



ヤバい。

この映画、本当にヤバい。



涙なしには観られない。





{B85785DB-47AF-4082-ABB0-5C99DE2E793A}



⚠︎ネタバレの可能性あり。






これ実話が元になってるんだね。


後から知ったw


どこまでが実話なのかは分からないけど
どうか、どうか、せめてエンディングだけは映画としてのものだけであってほしい。







社会の中で“マイノリティ”として生きる人たちの物語。




シンガーを夢見ながらショーダンサーとして日銭を稼いで生きてるゲイのルディ。

正義で世界を変えたいと弁護士になり、ゲイを隠しながら生きてるポール。

麻薬中毒の母親に育児放棄されたダウン症の少年マルコ。



この3人が、寄り添い、心から愛し合い、本当の家族のように生活をしていくんだけど…





差別。偏見。


本来、人の尊厳を守るためにある法律は
本当に弱い立場の人たちや助けが必要な人たちを救えるものになっていない現実。






一時あたしが友人の人生のお手伝いをさせてもらってた時に感じた法律の壁。

その時の悔しさや憤りが重なった。


心の病や宗教や、いろんな事に対する偏見も重なった。


映画とは状況は全く違うけどね
もー、他人事とは思えなかった。







エンディングは、マルコが大好きなハッピーエンドとはかけ離れたもので

悔しくて悔しくて、悲しくて、本当に胸が痛む。



でもなぜか観終わってしばらくしたら不思議と、勇気をもらった。

この3人のように、自分らしく生きようって。
強く生きようって。



本来の自分らしく、ありのままで生きるって
簡単なようで簡単じゃないし

時にはものすごく苦しむ時もある。



だけど、これほど素晴らしい生き方はないなって。








また俳優が素晴らしすぎる。



ルディ役のアラン・カミングは実生活でもゲイをカミングアウトしているからか

説得力がハンパないw


歌唱力にもめちゃくちゃ惹かれたし
この人の雰囲気がとてつもなく好きだ。




ポール役のギャレット・ディラハントは、なんてゆーか内に秘めた情熱を醸し出す演技が素晴らしい。




そして何と言っても、マルコ役のアイザック・レイヴァ。


彼なくしてこの映画の素晴らしさは成り立たない。


映画だから一応演技なんだけどさ、彼の笑顔には本当に心が和む。

表情のひとつひとつが、愛らしい。

愛おしい人。


ダウン症の彼にとって撮影は過酷そのものらしい。


今回の撮影で、経験豊富な俳優たちでさえゲンナリしてしまうような空気の中、彼は不満ひとつ言うことなくむしろ楽しんでいたらしく

このエピソードひとつ取っても彼の愛すべき人間性が伝わってくる。








自分の価値観や人間性がめちゃくちゃ問われるこの映画。


価値観だから何が正しくて何が正しくないってことはないのだろうけど
でも、人と違うことは大した事ではないのだと、みんなが思えたらいいなって

そしてみんなが、自分らしさを大切に、自分を愛して、周りを愛して生きられたら
本当に素晴らしいなって

そんな風に感じた。








心に残る名言も多い!


もー、本当に本当に素敵で素晴らしい1本!!!


Blu-ray、買おうかな…と本気で思う。


これも間違いなく、あたしのベスト映画10本の中に入るね。w