エンゼルハウス青葉台で開催中の
発達っ子ママ&パパの会「にじいろ」
サポーターのEMIです
今日9/1は「防災の日」。
ということで、テレビなどでもここ数日は防災特集が組まれたり、自治体での大規模訓練などが行われますね
近年は豪雨や異常気象に関連するものも増えてきていますし、いずれ起きると言われている大きな地震も含め、いつ、どんな形でやってくるかわからない災害
不安を煽るわけではないのだけれど
こういう日だからこそ、災害への備えを
改めて考えてみるのも大切ではないかなと思い、記事にしてみます
発達っ子や小さなお子さんを抱えての大きな災害時。
そもそも、子供たちを連れて、避難に必要なものを持って、動けるのかな?とか、
避難所に行ったとして、騒いだり動き回ったりしてトラブルになってしまいそう…など、心配なことはたくさんだと思います
国立障害者リハビリテーションセンター
発達障害情報・支援センターが
東日本大震災で被災した発達障害児・者へ行った調査内容によると
・パニックを起こして避難できなかった
・子どもが騒いだりじっとできず、肩身が狭かった
・列に並べず周りに叱られ、諦めた
・偏食で支給されたものが食べられなかった
・おむつをする年齢じゃないでしょうと、
おむつを1〜2枚しか支給してもらえなかった
などなど…(一部抜粋して引用)
自宅で過ごす場合でも、いつもと違う状況に
パニックを起こす子も少なくないのでしょう
こういったデータを見て、とても不安になり、
何か対策はないのかとこの数年、我が家でも防災対策をいろいろ調べて強化してみました
防災用品ですが、
いわゆる避難用リュック
水、食料のストック
などに加えて
こどものこだわりに対応した物や
落ち着くであろうおもちゃ数点
いつも使っている安心できるもの
なんかも入れてあげるといいようです
大きな災害時はライフラインが止まってしまうことがほとんど
普段から電源不要の楽しみを見つけておいてもらえるようにすること
これも本当に大切だと思います
それから、
必要な支援を受ける際に配慮してほしいことを書いたヘルプカードや、コミュニケーションを補助する道具・写真や絵のカード、筆記用具などもあるといいですね
あと、もし避難をするとなった場合、食べ物や飲み物に関しては
子ども+荷物もあるので、そんなにたくさん持って行くことはできないのが現実だと思います
自宅で被災の場合を想定してですが、我が家は
子供たちが食べられるものをとにかくいろいろ。最悪お菓子でもいい!として
非常食がわりになりそうなお気に入りを常に多めに買って、期限の近いものから消費しては買い足していくローリングストックをとにかく切らさないようにしてます
特に偏食な長男は食べ物・飲み物も難しいので、限られた食べ物飲み物で生き延びられるのか…等も心配が尽きません
自宅にはアンパンマンカレーのレトルト(災害時は恐らく唯一食べられるおかず的なものがこれかと…支援物資でいただけそうな普通の食べ物や非常食類、具の入ったおにぎりなども食べられません…)と常温保存できるパックごはんを常に大量にローリングストックしています…
↑カセットコンロで湯煎して食べさせようと思っています
あと、非常食を食べる練習→非常食が無理であれば、インスタント食品を食べる練習をしてみたり、防災備蓄に加えられる選択肢を増やすことにトライしてみたりしています
ちなみに長男は、このシリーズの混ぜご飯はダメでしたが、白ごはんは口に合ったようなので、こちらもストックに加えています
軽くてかさばらないので、持ち出し用リュックにもいくつか入れています
↑ 水かお湯を加えるだけのフリーズドライのごはんシリーズ
それから、家でもキャンプごっこなど遊びを通して、避難訓練の練習をしておくのも◎
言葉でやりとりができるお子さんには
何かあった時にどこで過ごすか
待ち合わせる場所などを
普段から伝えておくことも大切ですね
大きな災害が起きたとして、避難所よりもできれば少しでも慣れた環境…叶うなら自宅でなんとかやり過ごせればそれが1番なのですが…災害時はどんな状況になるか本当にわからないですもんね
どうしても自宅を離れ、避難せざるを得ない状況であれば、我が家の息子たちも発達特性による様々なこだわりや過敏があり、避難所に入るのは難しいな…と思い、市役所へ問い合せてみたところ、通常の避難所では難しいと思われるケースへの配慮がちゃんとありました。
まずひとつ目、
福祉避難所というものがあるそうです。
福祉避難所とは、高齢者や障害者など一般の避難所生活では支障をきたす要配慮者に対して、特別の配慮がなされた避難所のことです。数は多くないですが、地域の学校や会館などの通常の避難所開設の際に、自治体の設置する福祉避難所があればこちらも開設されています。避難所開設情報が流れてきた時などに見てみてくださいね。
この福祉避難所、和泉市には2カ所ありますが、エリア的に遠い方は、最寄りの学校へ避難となるケースがほとんどかな…と思います。
もっと地域別にたくさんあるといいなぁ。
それからもうひとつ。
地域の避難所が学校で、その学校に支援級がある場合、支援級の教室を優先的に使わせてもらえるそうです
和泉市の窓口の方の説明によれば、避難所職員さんに「発達障害で聴覚過敏等があって、多動の症状が出て他の方に迷惑をかけてしまう」など具体的に伝えると、もしかしたら他の空いた教室を貸してもらえたり何かしらの配慮してもらえるケースもあるとのことでした。
もちろん教室の場所や被害状況・また、自治体によって運用が違っていたり、もしかすると避難所を担当しておられる職員さんがそういったことをご存知でない場合もあるかもしれませんが、本来は配慮の必要な方向けにそういった形で別室を使えるという決まりになっているそうなので…発達特性をもつお子さんがいる保護者さん方は、もし避難先が最寄りの学校であれば一度問い合わせされておいても良いかもしれません。
あと、こちらは申請して登録する形にはなりますが、災害時の避難にサポートが必要な方を自治体が把握し、地域で支援するための「避難行動要支援者名簿」というものもあります。
起きてしまうことを防ぐことはできないのが自然災害ですが、自分と大切な人を守るために、もしものための防災対策をして、少しでも不安要素を減らしておきたいですよね
最後に、我が家の防災対策featuring発達っ子をするうえで参考にしているお役立ちリンクをいろいろ貼っておきますね
もちろん何も起きないのが1番ですが、備えあれば憂いなし皆さんのお役に立ちそうなら嬉しいです
障害別にまとめられた災害時の避難や備え、支援をする方に向けたアドバイスなどが載ったNHKのサイト。
とてもわかりやすくまとまっているので、見ておかれると安心かもしれません