HEVEN'S-DOOR 1 | a day in the life

a day in the life

良くも悪くも人生は一度きり・・・
道は無限にある
どの道を選ぶかは、自分が決めること・・・

【木漏れ日】


人は、この世に未練が多すぎると

自分が死んだことに気づかないことがある

・・・そう言われている


あなたは本当に生きていますか?


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


目の前ではしゃぐ子供たち

穏やかな日差しの中

僕は子供たちを見ていた

公園のベンチに座って・・・


僕はこの公園が好きだ

町の住宅街の中にある

小さな公園

周りを囲う木々の揺らめき

通り過ぎる風の匂い

子供たちの声

時折聞こえる車が走る音

僕は休みのたびにここへ来て

ベンチに座るんだ

こうして、のんびりと・・・

この賑やかで静かな時間が僕は好きだ

毎週のようにここに座っていると

いつの間にか子供たちや母親たちとも

顔見知りになる

他愛も無い会話をする

日がな一日こうしてベンチに座っているのが

僕の休みの日の日課・・・

変かな??・・・笑

まぁ、自分でもそう思うところもある

いいさ・・・僕はそんな時間が好きなんだから


今日も穏やかな日だ

木々の間から零れ落ちる光

風で木が揺らぐたびに光も揺れる

いつもの子供たちと母親たちは

いつものようにそこに居た

時折僕のほうを見る

僕は微笑んで手を振る

なんとも癒される時間だ・・・

殺伐とした仕事に追われる毎日の中で

このひと時が僕に新たな活力をくれる


子供たちが集まってなにやら相談事をしているようだ

木々のざわめきでよく聞き取れないけど・・・笑

・・・・・

・・・・・

「ねぇ、あのお兄ちゃん来てないね」

「そうだね、お休みの日はいつも来てるのに」

「ママ~!あのお兄ちゃんどうしちゃったの??」

母親たちは顔を見合わせ子供たちに近づく

「・・・あのね、あのお兄ちゃん遠くへお仕事に

行っちゃったの」

「おしごと?」

「こんど、いつかえってくるの?」

「・・・ぁ・・・ぁのね・・・」

目頭を押さえる母親たち

「もう・・・お兄ちゃん、来ないと思うよ・・・」

「どうして??」

「ずっと遠くへ行っちゃったの

お仕事もずっと長くかかるんだって・・・

だからね・・・」

「ふ~ん・・・つまんないなぁ・・・

お兄ちゃんと遊びたかったのに・・・」

・・・・・

・・・・・

なにやら母親を交えての相談ごとか・・・笑

微笑ましい光景だなぁ

僕にも子供がいたらよかったのに・・・

さて・・・そろそろ帰るとするか


また来週来るからね


僕は立ち上がり歩き始めた



・・・・・・・



木々が揺れ、木漏れ日が揺れる

穏やかな午後のひと時


子供たちと母親は

そのゆれる方向を見つめていた


彼がいつも座っていたベンチを・・・


木漏れ日は子供たちに

別れを告げるように

いつまでも揺れていた


・・・・・