川江美奈子 2006.12.17. 「夜想フ会~菫色~」 恵比寿SPAZIO2 Ⅱ | ANGEL'S BLOG

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ここで「バンドさん再び登場」というと、
すでにベースの山内さんと
パーカッションの朝倉さんが座っていて、
美奈子さんはビックリ!

さらに舞台に向かって左袖で今か今かと呼ばれるのを待っている、
ギターの大西さんとピアノの五十嵐さんが見えました。
そしてようやく呼ばれてステージへ。
美奈子さんは再び中央へ。

いつものように「ライブではその時にしかやらないこと、
初めてのことをやることにしている」とおっしゃり、
「今回は私の未発表の蔵の中から1曲」とおっしゃって、
「三年目」を歌ってくださるとのこと。

「男性と女性では別れた後の相手への感じ方が違う」
「そうですよね? 山内さん」
「男性は女神様のように女性を思っていたりする…」

急にふられたベースの山内さんはビックリ!
「まだ紹介もされていないよ」というと、
美奈子さんは山内さんを紹介するのかと思いきや、
その隣にいたパーカッションの朝倉さんの名前を呼びました。
それに朝倉さんがビックリ!

そして朝倉さん、山内さん、大西さん、五十嵐さんの順に、
この日のバンドメンバー紹介がなされました。

「三年目」は私の印象としては、
ユーミンのテイストが強いなぁという感じでした。
同時に「この曲が「誰よりも」に発展していったんじゃないかなぁ」と、
聴きながら感じました。

そして美奈子さんが所属していた、
トライトーンを思って書いた曲、
「tuner fork」のイントロが流れてきました。
そういえば昨年同時期の夜想フ会では、
そのトライトーンの現旧メンバーと、
この曲を披露してくださいました。

今回はこの曲のイントロが流れたとたん、
会場全体から手拍子が…。
美奈子さんはとってもご機嫌な感じ。
でも「今日はそれだけでは済ませません」と美奈子さんはおっしゃいました。

この日の座席はベンチシートだったんです。
大きく3つに分かれていたので、
舞台に向かって左から、
美奈子さんが歌唱指導を始めました。

「皆さんカラオケで歌ったりするでしょ?
恥ずかしがらないで!」
なんておっしゃいながら、
高音部分を指導。

中央はそのまま真ん中部分。
そして舞台に向かって右が低音部分担当。
みんな口ずさんだままで、
美奈子さんは歌い始めました。

そしてハモるところで、
美奈子さんが手で拍子を取る感じで最後まで、
実に楽しいひと時を過ごすことができました。
やっぱり声を出すっていいですね。

美奈子さんは我々に向かって拍手をしながら、
「皆さん、すごい!」と大喜びでした。


そして「しあわせ」をじっくりと聴かせていただいて、
再度会場から手拍子の中で「三月生まれ」が歌われて、
何とここで本編終了。

バンドメンバーさんがそれぞれ挨拶をして、
美奈子さんも「さようなら~」といって、
手をふりながら舞台に向かって右側の袖に下がっていきました。
ベースの山内さんのモニターに足を思いっきりぶつけて…。
何とも美奈子さんらしい。

アンコールの手拍子をしながら、
ずっと下がっていった右側の袖の方を私はみていました。
登場してきた時もこちらでしたからね。
アンコールで美奈子さんが出てくるのを、
ずっと待っていた感じです。


すると突然歓声が聞こえました。
何と左の袖から武部聡志さんが登場されて、
ピアノに座っているではありませんか!

そして美奈子さんの「ずっとはるかあなたと」をメインに、
「時のテーマ」や「恋」をじっくりと、
武部さんはピアノで聴かせてくださいました。

そして右の袖から美奈子さんは、
基本は白色で淡いベージュが柄として入っているような
そんな感じのドレスを着て登場されました。
靴は低めのヒールでしたね。普段見るものよりも…。

そして武部さんを美奈子さんが紹介。
今日はドレスアップしてくるように美奈子さんにいわれたそうで、
PRADAのグレーのスーツと黒いシャツを着て、
バッチリ決められていました。

アンコールの1曲目は藍色の夜に藍色の曲として披露された、
ユーミンの「晩夏」。

そして瑠璃色の夜に読まれた「瑠璃色の手紙」を
再び美奈子さんが朗読されて、
瑠璃色の曲として披露された
松田聖子さんの「瑠璃色の地球」を再び歌われました。

どちらの曲もユーミンや松田聖子のニュアンスも残しながらも、
美奈子さんらしい歌い方をされて、
じっくりと聴かせていただきました。
美奈子さんの歌声で新しい風が、
これらの曲に吹き込まれた感じです。

そして「今夜、菫色の夜は、
この日のために曲を作ってきました」
とおっしゃられて、
この3ヶ月の夜想フ会のタイトルを合わせた、
「藍色・瑠璃色・菫色」が披露されました。

ここからは正直に話します。
ちょっとこの曲を聴くころから、
瑠璃色の夜のときのように、
体調がおかしくなってきていました。

かなり荒削りな感じがする曲で、
思っていたよりも私のハートには響いてきませんでした。


「今年はいろんな方に楽曲を提供しました」
「今井美樹さん。武部さんがプロデュースしているアルバムにも…」

武部さんが「川江さんにも曲をたくさん提供していただいて助かりました」
と一言。

「その中で、今年デビュー20周年を迎える今井美樹さんも気に入っている
熟年夫婦の曲」
「長く連れ添った夫婦をイメージして書いた曲」
「雨のあと」が披露されました。

今井美樹さんのアルバムを私も聴きましたが、
今井美樹さんが歌われると、
「今井美樹さんの曲だなぁ」と感じるのですが、
美奈子さんが歌うと「やっぱり美奈子さんの曲」って感じがする、
実に珍しい曲です。

だいたい美奈子さんの曲は他の方が歌っても、
美奈子さんの曲ってはっきりわかりますからね。

今調べたのですが、
前回の瑠璃色の夜ではこの曲は披露されていないのですが、
この曲にちなんで、
美奈子さんの瑠璃色の夜に参加された、
熟年のご夫婦からお手紙をいただいたそうで、
ライブを聴き終えて「久しぶりに手をつなぎたくなった」と
書かれていたそうです。
そんな話をしてくださいました。


それからもう一人
「同じドリーミュージックなので、
ずっと書いてみたいと思ってた人。平原綾香さん」

武部さんが「平原綾香さんは七色の声を持つ大変優秀なボーカリスト」
「愛・地球博から1年。記念で世界各国からアーティストが集まるイベントで、
日本はユーミンがメイン」
「そこに平原綾香さんも参加してもらった」
「その世界各国のアーティストの真似が全部できるっていうくらいの声の持ち主」
「ユーミンの真似をすると声が枯れるっていっていた」

それを聞いた美奈子さんは
「この件(ユーミンのものまね)についてはノーコメント」
とおっしゃってましたね。

美奈子さん「彼女は来春大学卒業。24歳」
「24歳に戻って作ってみた」
「ネズミ年同盟」というと、
「2周りか?」なんて、
武部さんにバカにされていました。

「人に曲を書くと、
いろんな年齢の人のことを考えられるので、
いい経験になる」とおっしゃって、
来年1月末に発売される平原綾香さんのアルバムに提供した
「夢暦」を美奈子さんが披露してくださいました。

「夢暦」…この曲は完全に平原綾香をイメージした曲です。
こんなに美奈子さんが他の方に提供された曲で、
美奈子さんらしさが打ち消されている曲も珍しく感じました。

ご自分の歌のはずなのに、
とても歌いづらく歌っているようにも感じましたね。
「こんなこともあるんだなぁ~」と思いました。


アンコール後最初のMCで武部さんが
「今日はここからが長い」とおっしゃっていました。
1曲歌うごとにお2人とも「もう1曲いいですか」という感じで、
我々観客にきいてくるなんて感じでした。

最後は「最終電車」。
美奈子さん「私はいつも地元の阿佐ヶ谷の駅をイメージを思い出す」
「昔の自分に話しかける。
ちょっと危ないかもしれないけれど、
たまにはいいですよ」
「話しかけてみてください」なんておっしゃってました。
「ちょっと危ないかも…」というのが何とも美奈子さんらしく、
会場からは笑いが出ていました。

大好きな曲「最終電車」も残念ながら、
ハートに響いてきていませんでした。
ただこの日の武部さんのピアノは、
美奈子さんをリードするというよりは、
押し上げている感じがするなぁと思いました。

華ちゃんもそうなのですが、
弾き語りをされる方には、
その方のリズムがあると思うんです。
そうじゃないリズムで歌を披露されると、
私の中のリズムも狂ってくるようで、
うまくハートにしみこんでこないようなんですよね。

前回はグイグイ武部さんがリードしてましたから、
とっても息苦しく感じていたのかもしれません。
今回はそのグイグイがなかった分、
きつくなかったのかもしれないなぁと思っています。

ただこの考え方も、
6月のDUOでは当てはまりませんでした。
他に要因があるのかいろいろ考えてみたのですが、
ありました。決定的な違いが!

6月のDUOは地上なんです。
そして藍色・菫色は地下1階。
今回は地下4階相当です。
これが大きく関係しているように思えたんですよ。

セミナーやワークショップでもよくあるんです。
地下みたいな会場でやるときって、
人の深層心理の深い部分をえぐったりするので、
そこにいるだけですごい閉塞感を感じたり、
苦しくなったりするんです。

逆に上層階で行われる時は、
重いテーマを扱っても軽く抜けていったりするんです。
本当にこれは不思議なんですよ。

ライブ会場って案外地下が多かったりするんですよね。
防音の問題があるんだと思うのですが、
本当は音楽も「場所」っていうのを意識した方がいいのかなぁと、
いろんな会場で聴かせていただいて、
今強く感じています。


話を元に戻しましょう。
武部さんが舞台を後にされて、
そして美奈子さんがマイクを置き、
アカペラ・肉声で歌い始めました。
それがデビュー曲「願い唄」。

この歌はすごかったです。
いいえ、この歌だけがハートに響きました。
そして、この曲が聴けただけで、
この日のライブは十分でした。

美奈子さんのブログでは、
毎回ライブ後にメッセージを書いてくださっています。
そして、いつもたくさんのものを、
我々観客側から受け取ったと書かれています。

感覚的にはわかるのですが、
この感覚を本当に実感するって、
とても大切なことで、
でも案外わかりづらいものだと思いませんか?

この感覚を是非アーティストの方々に表現してほしいなぁと、
私はずっと思っているのですが、
この日の「願い唄」を歌う美奈子さんの姿、
そして顔の表情を見ていて、
それを表現してくださっているのがはっきりと伝わってきました。

言葉にするのは難しいのかもしれません。
でも想いははっきり伝わってきました。
だから響いたんですよね。
本当に素晴らしい「願い唄」でした。

歌い終えられた美奈子さん。
頭を深々と下げ、
舞台に向かって右側の袖の所から、
大きく手を振って、
元気に、あっという間に去っていかれました。


体調の変な感覚は外へ出るまでダメだったんですが、
ハートはとてもとても温かかったです。
満足です。

今年の夜想フ会のベストは、
6月のDUOがベストだと私は思います。
でもこの最後の「願い唄」は、
今年のベスト中のベストではないかなぁと思います。


一度書いたものが消えてしまったりと、
今回はすいぶんと時間がかかってしまいました。
まだまだ先が長いのですが、
のんびりと更新していきます。
ご期待ください。