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性同一性障害とは
あれこれの検査をして
診断を下されるそうです
エンジェル大阪オフィスに１ヶ月だけ
就職をしたA子さん（４３歳）
採用のキッカケは・・・
熱心なハローワークの電話だった
「あっ。すごくいい方なんですが・・・
受け入れ先が躊躇しまして
本人も大変困っていますっ
」
「何を躊躇するんでしょうか
」
「実は・・・彼女は・・・性同一性障害で
以前は男性だったんです。でも・・・
とてもいい方なんですっ
」
「見た目は女性なんですか」
「・・・あ・・・はい・・・女性です・・・」
ハローワークの担当者さんは
即答はしなかった。
「そこら辺りをクリアーされているのであれば
お会いしてもいいですよ」
「一度面接だけでもっ！」
「・・・わかりました。じゃ。履歴書を送ってもらってください」
・・・と数日後・・・履歴書と共に丁寧なお手紙が入っていた
『私はいつも世間から好奇の目で見られ
辛く悲しい思いをしました。
だから人一倍人の気持ちの痛さを理解できます。
面接してくださるとの事、
とても感謝の気持ちでいっぱいです』・・・
『人の気持ちの痛さを理解できる』この
文面に感動した山崎は・・・
ほぼ採用する方向で面接に挑んだのである
「面接の方来られました～」
「はい。今行きますっ！」
郵送された履歴書を両手にもち
ソファー席に待っているA子さんと初対面した山崎
金髪に近い茶髪。
身長の高い。
折れる程細い。
どえらい厚化粧。の女性？が立っていた。
彼女は生い立ちを話しだしたのである・・・
･････････････････････・・・・・・・・・・・・・・・・
男として生まれ
幼少の頃から何か違和感を覚えていた
どちらかといえば、野球
とかサッカー
とかよりも
お人形さん
遊びやゴム跳びをしている女子と遊びたかった
しかし、厳格な父親に剣道
などの武道を習わされ続け・・・
不本意だった彼女。
年頃の時・・・優しい女子が現れ結婚した。
翌年にめでたく子供もできたが
やはり違和感はぬぐえず
隠れてお化粧をして
女性物の下着
を着けてみると
すごい幸せな満足感を持つ事ができたという。
そこで・・・腹を据えて
奥さんと子供に告白をした。
『私は・・・女だから本当の女になりたい
』
即刻・離婚
に承諾してくれたそうだが・・・
『浮気したとかではなく・・・
なんだかやるせない気持ちっ。
しゃーないと言えばしゃーないけど
私って男運悪いわ～～～～
』とぼやかれた。
それは彼が、いや彼女が３６歳の時であった。
あまりの年齢にそぐわない派手ないでたちを
素敵な年配女子に変身するべく
助言を聞く耳があるならと・・・条件付採用をした
『美しくなりたいのでアドバイスは受け入れたいでっす
』
クネクネと上目遣いで
山崎に微笑みかけたA子さん
『あ～・・・じゃあ・・・むらむらの金髪は
その年齢なら小汚く見えますから・・・
あした。私の知り合いの美容室に行きなさい。
お金は私が出すので心配しなくていいからねっ。
髪を染めるのに問題はありますかっ？』
『ないで～～ぇすぅ。ふふっ』
『あっ。話す時は語尾を伸ばさないようにっ！！』
『わっかりましたぁ～。ふふっ』
『あとっ！仕事中は必要以上にクネクネしない事っ』
『は～～ぁい。ふふっ』
両肩をすぼめて鼻に抜けた声で返事をしたA子さん
その後・・・彼女がお水の花道を選ぶまでの１ヶ月間・・・
その関連の心の動きを見聞きしていた山崎であった
『山崎社長～・・・私。きちんと取ってるんですぅ～
もう死ぬかと思うぐらい痛かったですぅ～～』
性転換手術の話を始めだした。
『アレって全部切り取るん???』
パソコンに向かい、ながら聞きをした
『〇玉は切りますがぁ～あとはちょん切らず
埋め込むんですぅ～～～』
キーボードの手を止め聞き返した
『埋め込む
???』
『はぁい。そうなんですぅ～～』
山崎の知らなかった世界を掘り下げて質問する事にした・・・
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