すでにFBに書いたので、

知ってる人もたくさんいるが、












やたら眠くて自分でも今日はおかしいな...

と思いながらパソコンを見ていた矢先、

知らない電話番号からの着信に気づいた。


基本知らない番号は出ないし、
携帯は音もバイブも無し。

なのでガン無視するのが常だが、

切れてすぐ、

ショートメッセージが入っていた。

「 
「.....すぐ電話よこせって何よ.....
しかもこんな会社、知らんしな.....」



が、

心臓がドキドキしたので電話してみた。










私は息子と名前が違う。

私が旧姓に戻る時、

彼はすでに15を越えていたので、

自分で選んで決める権利があった。

「.....コウノっていう苗字と、ハツキっていう名前の響き、あってて好きだから、このままコウノでいる。」


それが彼の回答だった。









「松本ですが?」

と訝しげに電話をかけた。

いかにも間違ってませんか???風に(笑)

先方「あれ? コウノ.....さん???
お母さんじゃ.......」

私「  あ、はい、そうです、コウノハツキの
母です。」


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意識はあるんです。


と連発するばかりで、
病院からも親御さんに来ていただきたいってことで....


とのこと。

とにかく作業中に、8mの高さの足場から転落したとか.....


いい意味の意識があるなのか、

あまり形勢が良くないって意味合いの意識があるなのか.......



何れにしても、

行ってやらねばなるまい。




彼はチビ二人と違って私の扶養じゃないし、

母子家庭なんて彼にはすでに関係ないし、

保険、
なんだかんだ言って入れてやってないし、

お金は?

あ、保険証、更新ハガキきてたっけ....






チビの時と違って、

成人の場合のこと、
何もシュミレーションできなくって、

慌てて母に電話してた。







病院に向かう道すがら、

なんて馬鹿なヤツ....

との腹立ちがいっぱい。

散々警察のお世話になって、

やっと落ち着いたって思ったら、

今度は体.....

まだこの後に及んでこういうことしちゃうのかよお.....

生活費、まだ入れてくれてなくって、
お家賃払えないからってお願いしたとこじゃん!!!






.......でも、


きっとあの子のことだから、

私に仕事を休ませること、

わざわざ病院に来させること、

きっと申し訳ながって、

切ない顔してるに決まってる。

次男が入院するたびに、

のんきに私が病院にいることに安心感を覚えてくれるように、

長男といえども同じに決まってる.....

私はハグで、

愛を教えてもらっている。

まだまだ愛でいっぱいになっていく途中だ。

きっと、

ハグで流れ込んできた愛が、
また何かを教えてくれるために起こったことに違いない。

ハグで愛に満ち始めた私に、

彼をしかりつけるってのは道が違う感じだ。

笑顔で安心させてやるべき.....

私の心の形に、

みんな準じて形を沿わせてくれるのだから.....




それにしても、

ハグの効果で、

こんどは何を見せてくれるっていうんだろうか.....?












病院に着いたら、

すでに母が入り口で待っていた。



すでに処置も終わり、

病室に搬送されているという。


病室へ行くと、

ズタボロの顔で横たわっていた。

長男「スミマセン......」



案の定開口一番お詫びの言葉だ(笑)


私「謝るようなことじゃないでしょ(笑)
実は会社行った早々眠くってさ、こりゃ今日は耐えれそうにないなあ、どーしたもんだか困ったなあって思ってたとこ、助かったのよ、マジで(笑)」







状態としてはいわゆる打撲。

骨折や重い症状を呈する問題今のところは何も無し。

程なく点滴も外れていくでしょうし.....

みたいなことで、




安心したら、
お腹が空いて、

母とランチして、

で、

保険証受け取りに行って、

夕方病院に戻り、

息子の会社の人や、

請負先の人と話し、

主治医と話した。




と、

その主治医の話で、

予想もしていなかったことを聞かされた.....








医者「お母さん、腎臓のことで何かご存知ですか?」

私「いえ.....何も......?」

医者「全身CTで確認したんですが、そのときわかりました。 腎臓が片方ないんですよ。」

私「え?????
いえいえ、一度もおなか切ったことないですよ、彼???」

医者「生まれつきですよね。」

私「................ 生まれつき....ですか???」






医者の話では、

問題はないが、

2個のところ1個だから、

負担がかかりやすくて、

人より早く腎臓が弱まるとか悪くなるといったことになります。
お近くの内科で、
一度検診をお受けください。

とのこと。










正直ショックだった.....



何がって、


彼の腎臓が片方ないことが....ではない。





その事実を、

自分の子が、
どうもよその子より疲れすぎすぎるよな....

って感じていたにもかかわらず、

私が全くフォーカスして来てやれなかったこと、

そして

そんなことを全く思わず、

殴り飛ばされ
蹴り飛ばされるという

いわゆる虐待される生活を

15年間させてしまったこと......






最低である......






元の旦那の顔が浮かんだ。

憤りが湧き上がる。

が、


もう彼の子供ではない。

というか、

なつかない長男を

「俺の子じゃないだろう。」
と言って毛嫌いし、

毎日半殺しの目に合わせてきた彼に伝えたところで、

「だから何???」

ってな反応をされるだけ。

親として、

子供のいろんなことを
分かち合うことのできない伴侶であった。






彼にその事実を伝え、

責め立てたい衝動を抑えつつ、

彼に、
もうそれを知る親としての権利もないんだ.....

という複雑な思いに、

涙が溢れそうになったが、

一緒に会社の人とドクターの話を聞いていたので、

湧き上がる感情を横へ押しやり、

冷静な自分に焦点を当てた。










元の旦那と居る頃に、

息子がまだ小さい頃にそれを知っていたらどーだったんだろうか....


おそらくは私が一生責められただろう。

夫婦の溝の1つになっただろう。

私はひたすら自分を責めて、

今の自分とは違う自分になっていただろう.....






そうなんだ.....

今の私だから受け止めるに困らないんだ。














若い頃、

いわゆる障害者に対して、


どう理解していいかわからなかった。
自分の中で砕いて吸収なんてできなかった。


見栄を張って、

辛い思いをしていることをひた隠す自分に酔っていたあの頃、

かっこ悪いところは、

旦那にさえ見せられなかった。

そんな私が、

腎臓が生まれつき片方しかない子供を産んだ.....

なんて、




受け入れがたかったに決まっている。


しかも、

私が産んだ子が障害を持っているなんて、

私のせいだ.....と、

ずっと気に病んだに違いない。





今の私だから、





次男のおかげで、
子供のことについては特に自分の努力を評価できるようになっている今、

そして

ハグのおかげで頑張れていた自分を知り、

褒められるようになった今だからこそ、

全てを愛おしく受け入れられる。









しっかし、

人間そろそろ50年生きていることになるが、

まだまだ知らないこといっぱい。




ハグのおかげで、

この世の中の、

実にほんの針の先ほどのことしか見えていないし
わかってもいない.....

って気づかされた。





命の流れって

この宇宙の仕組みって

こんなことになっていたんだね.....

なんて壮大な.....

面白い。







なのに

こんなちっぽけな世界で一喜一憂して

大切な人を責め、依存し

大切な自分を傷つけ.....

何にもできない、
何にも人生いいことなんかない.....


なんて思ってるのって、




ほんと、


バッカみたい








ハグ、ありがとう