昨日、

我が家に居候が.....

と書いたばかりで、

思わぬ事件が勃発した。




その
居候君だが......










その彼は、

色白でかわいい感じの華奢な男の子。

彼がとび職に従事していたおかげで、

うちの息子を誘ってくれて、

うちの息子の人生に、

やっと光が注がれるきっかけをくれた子....



ハキハキしてて、

自分なりに考えてて、

働くことを拒まない、

いわゆるまっすぐ素直におっきくなった.....

と見受けられる。






でも.....

なんかつかめない子だなあああ....

って思ってた。




そんな子を受け入れられるほど、

要は、

把握できない内容に付き合えるほど、

私の器は大きくはない。

でも、

なんでか
「うちに来たらイイよ」

と言ってしまったの。

自分でも性に合わんなあ.....と思いつつだった。





一緒に生活して一週間

やっぱり見えてこない。




って思ってたら、

三男の学校から電話がバンバン。

仕事中に、

誰の番号かもわからんところからの電話を取るほど暇ではない。

ガン無視しつつ、

学校からってことだけわかってた

だってね、

今朝、

三男をぐっすり眠らせて会社に来たから。

三男からの電話に、

「うん、遅刻だね。でも、自分で考えて行動して。」

と冷たくあしらったから。









というのも、

次男もうちにいて、

居候がうちにいて、

長男も一緒に

夜中までゲームしたりカードショップ行ったり

宿題もおろそかに、

同じようにリビングで雑魚寝して、

なんとも荒れ果てているから。

小3の息子にはまだ早いよな....

と思いつつ、

ちょっとカツを入れるか....




と思ったから。


だって、

毎日宿題だのお風呂だの布団で寝ろだの言ったって、

何にも聞きゃしないから.....







そんな親の思惑をよそに、



すっかり朝寝坊の三男を、

居候君が怒ってくれたらしい。




でも、

その怒り方が尋常ではなかった。


三男は泣きじゃくり、

イイタイミングで先生からうちに電話があり、

よそのお兄ちゃんに怒られて.....

というところで、

私に矢のような電話だったらしい。




う~ん.....



なるほどね.......









うちに帰ると、

三男が、

「先生から電話、ママわかる?」

から始まって、

断片的に話し始めた。


「強く怒られて、僕が泣いてたから.....」













長男は一旦友人をかばう。

彼は理由がないと殴ったり怒ったりしない。

言い方はきついけど、

彼なりにきちんと理由がある








いやいや認めよう、

そういう人なんだって。


でも、待てよ。

私が三男の親なの。

遅刻させた意味が今朝はあったの。

誰が代わりに叱りつけてくれ、

しかも殴れって頼んだよ????

おかしいだろ。










で、ついさっき......


私  「話あるの、いい?」

居候 「はい、大丈夫です。」

私   「お父さんに殴られて育った?」

居候 「あ、はい、殴られてました。」

私    「で、自分がどんな怒り方するか、知ってる?」

居候 「はい、僕が間違ってました。よくなかったなってわかって...」

おそらく、
先生がタイミングよしてくれた電話で、
彼が出たから、
気付くことができたんだろう。

私  「そう。 じゃ、なんでうちの息子は君に怒られなきゃならなかったのかね、今朝????」

居候 「はい、すみません。もうしません。僕が間違ってました。」









なんて模範的な回答だ。


そんな言葉が聞きたいんじゃない。


居候君が

何をどう思い、
何を感じたのかだ.....


でも、

とっとと模範的回答を口から滑らせるように訓練されている。

ナンテコッタ.....





彼の反省の言葉は嘘ではない。

悪いことをした、
間違ってた。
だから二度としない。

これ、
おそらくは本心。


でも、

彼のお父さんは子供に救われたと感謝するべきだ。

彼の元々の性格上、

今は事なきを得ている。


でも、

この先の人生で、

自信を持てず、

世の中の仕組みが理解できず、

人の心の仕組みやそれから発するものに溶け込めなくなって、

深い挫折感を感じた時、

この

お父さんに刷り込まれた習慣が、

暗く顔を覗かせ始めるだろう.....





彼はまた、

職場での人間関係に恵まれない。

彼の場合、

父親とのコミュニケーションの欠如とお互いの無理解が、

社会性に欠損をもたらしているだろう。



だって、

さっきの模範回答されちゃうんだもん、

な~んにもわかっちゃいないくせにさ.......


「はい、すみません。」
「わかりました、もう二度としません。」


表面上しか人を見れない人にとっては、

というか、

一般的にはイラつく反応だよね。

毎回それで、

でも、

なんか根本的に改善しないと感じたり、

とにかくさっさとやり過ごそう....という雰囲気を感じたりして、

舐められてる感満載......


そーじゃなくて、


なぜそれをしたのか
その時何を思っていたか
どー感じていたか
自分が何を言ってたか 把握しているか
自分が何をしていたか、その行動を把握しているか



要は、

常に自分が何を思い、
どんな反応をしているか、
わかっているのか?

って事。


それがわかんなきゃ、

自分なんて変えられない。

そこを、

教えてもらってないんだな......


困るよ









弱いところに強く出してしまう


って事が分かった以上、



三男にとっては災難である。




が、

自分より弱い存在が出現する事は、

ここしばらく、

彼の歳ではさほどない事だろう。

しかも人をしかりつける場面なんて.....










そこで、

とりあえず三男を避難させることはやめておく事にした。


それよりも、

私が彼に出した課題は、


少なくとも私の前では、

わかったふりをしない事。

なんでも理解できないとか、
自分のキャパにないと感じた事は口に出す事。

自分を常に見つめて、
自分を把握する事。

いい子でいない事。

それができなきゃ、

美容師になるって夢に向かっても

挫折がいいとこだよ。








きっと、

彼のお父さんくらいの人は、

五万といる事だろう。

うちの息子たちが受け続けた虐待に比べたら、

全然レベルは低い

が、

だからこそ認識されにくいかもしれない。




自分を把握する習慣も、

小さな頃からの積み重ねだから、

よその子は難しいと感じる。

他人の言葉を聞き入れられる準備が相手にないと

何を言ってもスポンジに水.....
ん????
網に水...だな(笑)


親の刷り込みのバリヤは、

それほど分厚い。




........なんで関わっちゃったかな 





でも、

ここでもハグ効果



思ってる事に答えくるの、

早い

どんなに忙しくしていても、

タイミングよく先生とも話したし、

三男が必死に訴えてきて、

不安を払拭してあげれたし、

私の役目、教えてくれた。



すごいな.......

スゴイ