国際結婚する時って、結納がないので、日本人みたいに、両家の親の顔合わせなんかもないよね?
私は自分の母には合わせたけど 向こうの親は知らぬまま結婚。
こういうのは私だけじゃなく、結婚する前にパートナーの親と会ったって人は、私の周りにはあんまりいない。
これがね、落とし穴だった。
ハンサムで優しい彼に『こんな家族がいたとは・・・・。』って、私のように結婚した後で知る人結構多い。
私は、夫と日本で出会って結婚したので、彼の親なんて、まったく想像もしていなかった。
そもそもアメリカ人というものがまったくわかってなかった。
結婚をするときってさ、相手の家族とかって全く気にもならなかった。
映画で見る世界がアメリカ人だと大きな勘違いをしていた。(今思うと、本当に世間知らずなアホだった)
背が高く、目が大きく、歯ならびが良く、レディーファーストなアメリカ人。
男尊女卑の激しい九州で育った私にとって、ドアをす〜っと開けて先に入れてくれたり、大きな荷物は当然のごとく持ってくれる夫に、ドキドキ〜
まったく知らないおじいちゃんとエレベーターなんかで一緒になっても必ず当たり前に女性を先に下ろし、自分は後に降りる。
そういう国。
日本みたいに『お腹に赤ちゃんがいます』マークをつけなくても、電車やバスで、妊婦に席を譲らないアメリカ男性はいないと思う。
まあ、そんな感じで、彼に親がいることさえも考えずにいたので、初めて行った彼の家には、驚愕。
アイダホのクソがつくほどのど田舎。
人口は1000人という小さな町。
私の行ってた高校の生徒数の方がその町の人口よりも全然人数多かった。
人口1000人のアメリカの田舎がどんななのか、ほとんどの日本人には想像がつかないと思う。
レストランがない。スーパーもない。ホテルもない。コンビニももちろんない。
アメリカに旅行すると、移動の途中にとんでもない田舎があって、『こんなとこ人がすんでいるの、、。』って考えてしまうような場所あるよね。
まさにあれ。
当然新鮮な食材もなく、家も砂埃だらけ。
掃除をまったくしてないような古くて、汚い土地だけはだだっ広い西部の一軒家。
あ〜、私はなんでこんな汚いところにきてしまったんだろう・・・・と思ってたら、本当に熱が出て病気になってしまった経験がある。
カルチャーショックとは、まさにこのこと。
様々な文化の違い、食生活、考え方、習慣、信じるものなどの違いで、もうくたくた。
夫の両親、親戚・・・、そのみんなが、日本人の私からは想像もできない言動。
それにいちいち過激反応し、怒ったり、泣いたり、イラついたり・・・。
この時以来、夫の親と私との関係は よそよそしく、それについて長いこと悶々とすることなった。
我慢しすぎて、爆発して、夫にひどいことを言ったこともかなりある。
そうなの・・・、やっぱり国際結婚で この『我慢』が絶対にダメ。
日本人とアメリカ人では、もう全然違う・・・ってことを受け入れたうえで、興味がないことには、イエスと言わないこと。
これだけは、絶対無理!というようなことは、ちゃんと正直に両親に伝えなければならない。
夫のお父さんのおならが臭いことだって、私にとっては大きな問題。
生理的に嫌なこと、また宗教的な信念の違い、、、。
まったくこの辺りは通じ合えないこといっぱいある。
もともと通じないんだって思って接していかなければ、不満が募るだけ。
私の夫は、親にいい顔をしたいタイプなので、私が夫の両親の家や食べ物について『絶対、こんなの無理』って思っていることを私の代わりに言ってくれるような親切なとこもなかった。
夫の両親は、私が何も言わないから、別に嫌じゃないんだろうって本当に信じていた。
私が義母のまずいお料理が何も食べれずに、毎日お菓子ばかりを食べていても、そんなの気にもならない人たちだった。
それに気がつくのに私は20年以上かかった。
私だったら・・・・なんていうのは、アメリカ人には通用しない。
忖度も無し。
気遣いもなし。
自己主張するものだけが、リスペクトされる。
これは絶対にそうだと今でも思っている。
20年近く前、ハワイからカリフォルニアに引っ越した時、一番最初にできた友人にこう言われた。
『ここでは、おとなしく黙っていると、相手に舐められるから、ちゃんと自己表現しないとダメだよ。』と。
これは、夫の家族に対してだけじゃなく、アメリカ人と対等に付き合うのに一番の対策だと、今でも思っている。
ハッタリでもいいから、堂々としていること。
アメリカで、よく見かけるのは、ひどい訛りの英語を話すメキシコ人や声の大きなどこかのアジア人が、訳のわからん自己主張する姿。
言葉が下手だからって黙っている人よりもね、どんなに変な英語でもしっかり主張する人の方が絶対に聞いてもらえるのよね。
それがアメリカで、自分らしく生きてく方法の一つ。
つまり開き直り
英語を完璧に話そうと、頭の中でいろいろ考え、まごまごしている間に、相手はもう次の話題に移ってて、結局何も言えずに終わってしまった・・・・という情けない思いを私は、何度もしてきた。
夫の親にちゃんと英語で自分の気持ちを言えるようになるまでは、時間が必要だった。
今思うとすべて完璧でオッケーなのだけどね。
まあ、簡単に言うとアメリカ人に遠慮は無用ってこと。
私たち、日本人が気にするほど、相手は気にしちゃいない。
相手のことを気にする前に、アメリカまで嫁にきた自分を大切にすること。
それができれば、もともと陽気でさらっとしてて、ギビング精神にあふれるアメリカ人。
適度な距離でうまく付き合える。
国際結婚で、『我慢はダメよ。』
他人に迷惑をかけなうようにと親にコントロールされてきた私世代の日本人と、アメリカ人とは、もともと違うんだから、嫌なことは嫌だとはっきりいうことで、お互いの違いを尊重できるようになってくるのね。
これから国際婚活をしようと思っているあなた!
自分の感情を大切にね〜
素の自分で
日本は台風が近づいているようですが、皆さんご安全にお過ごしくださいね。
読んでくださってありがとうございました。