maiko 「………ほな、寝よか。」


若干気まずかったものの
お風呂からあがって寝る準備もできた。



とも 「あかん!あと1巻だけ!めっちゃ気になる!」



大森くんは私の漫画に夢中になっていた。

こいつはさっき私の下半身を見たことを忘れてんのか?(^^)




ってことで、私も気にしないことにした(切替早。



maiko 「明日早いねやろ。はよ寝やなしんどいのん自分やで?」

とも 「おかんか!」



しぶしぶ言いながら漫画を片す大森くん。

私はもうコンタクトも外して布団に入っていた。



とも 「あのー…コトナさん。俺はどこで寝たらいいんすかね?」

maiko 「布団なんか余分にあらへんで。」 

とも 「俺にソファで寝ろと!?そして死ねと!?」


春とはいえ夜は冷えます。



maiko 「はぁー?一緒に寝たらええやん。」

とも 「………ええのん?」

maiko 「セミダブルやでベッドでかいで。」

とも 「そう意味やなくて。てか下宿のくせに何ベッドセミダブルやねん!お前身体ちっこいやんけ!」

maiko 「でっかいベッドでちょこんと寝るの好きやねん。」

とも 「そんで何このスプリング!」

maiko 「マットの上に敷布団2枚重ねてるねん。ふかふか~」

とも 「布団あるやんけ!!!」

maiko 「掛け布団がないねん。ほれ、さっさと入ってや、私は眠たいねん。」

とも 「あー…うん。」



ギシッとベッドがきしむ音がして、大森くんが布団の中に入ってきた。

うん、ちょっと照れるかも。



maiko 「なんか照れるね。腕枕して。」

とも 「お前前後の文脈おかしくない?」



ツッコミを入れながらも大森くんは腕枕をしてくれた。



maiko 「おやすみ。」

とも 「……おやすみ。」




あったかくて、普段眠りの浅い私は

いつもより深く眠ることができた気がしました。







朝、起きたらそこには大森くんの姿はなく

バイトに行ったんや、と悟ったと同時に



寂しいなとか感じる前に




身体のだるさが限界でもう一度深い眠りに私はついた。

あれ?学校は?←