「………ほな、寝よか。」
若干気まずかったものの
お風呂からあがって寝る準備もできた。
「あかん!あと1巻だけ!めっちゃ気になる!」
大森くんは私の漫画に夢中になっていた。
こいつはさっき私の下半身を見たことを忘れてんのか?(^^)
ってことで、私も気にしないことにした(切替早。
「明日早いねやろ。はよ寝やなしんどいのん自分やで?」
「おかんか!」
しぶしぶ言いながら漫画を片す大森くん。
私はもうコンタクトも外して布団に入っていた。
「あのー…コトナさん。俺はどこで寝たらいいんすかね?」
「布団なんか余分にあらへんで。」
「俺にソファで寝ろと!?そして死ねと!?」
春とはいえ夜は冷えます。
「はぁー?一緒に寝たらええやん。」
「………ええのん?」
「セミダブルやでベッドでかいで。」
「そう意味やなくて。てか下宿のくせに何ベッドセミダブルやねん!お前身体ちっこいやんけ!」
「でっかいベッドでちょこんと寝るの好きやねん。」
「そんで何このスプリング!」
「マットの上に敷布団2枚重ねてるねん。ふかふか~」
「布団あるやんけ!!!」
「掛け布団がないねん。ほれ、さっさと入ってや、私は眠たいねん。」
「あー…うん。」
ギシッとベッドがきしむ音がして、大森くんが布団の中に入ってきた。
うん、ちょっと照れるかも。
「なんか照れるね。腕枕して。」
「お前前後の文脈おかしくない?」
ツッコミを入れながらも大森くんは腕枕をしてくれた。
「おやすみ。」
「……おやすみ。」
あったかくて、普段眠りの浅い私は
いつもより深く眠ることができた気がしました。
朝、起きたらそこには大森くんの姿はなく
バイトに行ったんや、と悟ったと同時に
寂しいなとか感じる前に
身体のだるさが限界でもう一度深い眠りに私はついた。
あれ?学校は?←