「あ、俺今日泊まってくし。」
どっせぇぇぇぇぇぇい!!!!!!
風邪でふらっふらなのが一気に覚醒したぜ!
「なんで!?え、なんで!?(2度聞き)」
「明日バイトやねんけど、お前んちからのほうが近いし。原チャもお前んちとめてあるし。」
「えー何この人勝手。」
「お前んちからやったら朝30分は多く寝れる。」
大森くんはホテルで早朝バイトをしているのですが
なぜそこを選んだし!ってくらい自宅から遠いところなんです。
「私、明日早いので寝ますよ?」
「僕、5時半起きなので寝ますよ?」
そうですか…
そうですよね…
「あ、でも弟はいるからね。」
「あー一応気ぃつけます。」
実は私は同じ大学生である弟と一緒に住んでます。
都心部で2LDKで家賃1●万というなんとも学生には贅沢すぎるファミリーマンションに住んでます。
普通に子どもの泣き声がお隣から聞こえてきたり、小学生ばったばた見かけたり、駐車場には意外と高級車が並んでたり、絶対学生が住むべきとこじゃないところに住んでいます。
部屋も離れてて別だし、プライベートは完全に別れているんですけどね。
なんかね…気つかうっていうか、ね。
「まぁ帰って風呂入って寝るだけやしいっか。」
ということで私の家へ向かいました。
大森くん初訪問~(〃ω〃)
「なんちゅーか…普通に家やん!」
「だから言うたやん。」
うちを見てきょろきょろする大森くん。
「タバコ吸ってもいいん?」
「あーいいけど私の部屋だけにしてや。」
コトンと灰皿を渡すと驚愕する大森くん。
「へ?お前吸うの?」
「あれ?言ってなかったっけ?別にヘビースモーカーじゃないし、依存もしてないけど吸うよ。仕事でイライラしたときとか。」
「いつから?」
「19くらい?」
「へー元彼の影響とか?」
「いや、タバコ吸う人と付き合ったんは初めてやで。あ、でも付き合ってからタバコ吸うようになった人はおったな。」
「あー…お前にストレスを感じてか……かわいそうに。」
「しばくぞ。」
「え、じゃあきっかけなになん?」
「そんなんえーやんかっ。まぁ両親ヘビースモーカーやでなぁ。とりあえず風呂入ってきー」
タバコを吸うようになった理由を私は濁して大森くんをお風呂に入ってもらうことにした。
タオルを渡して(下着を持ってきていたことについてはあえてつっこまない)
部屋でぼーっとしてたらあることに気付いた。
「(あ、弟に彼氏来てること言ってね…)」
そう思って自室を出た瞬間
脱衣所のドアの前で固まってる弟。
その視線の先は
全裸の大森くん。
あー…
し~らねっ\(^o^)/