タイに来て半年が経った。

マッサージの依頼を受け、その日暮らしでなんとかなっていたけど
いよいよお金が底をつきそうだ。

お金に関する不安は今までしたことがなかったかのように思える。


バイトして、好きなことをやったり

年金払って税金払って

若いながらによくやってたんじゃないかな

風俗嬢もやっていたから
同年代の子達よりお金は持っていたかもしれない

 

旅に出て
お金がない、底を尽きる

という経験が

沢山出てきた

 

これは、外で思いきりしたい体験をして
自分が本当に好きなことをやっていく

新しい体験をしていくことで

もしかしたらやむおえないことだったかもしれない。

 

 

そして、今までの当たり前を覆すような行動を自分がとっていくことにもなる

日本にどうしても帰りたいという気持ちがわかないままでいたある日

旅人から
『オーストラリアに行けば、タイマッサージは儲かるよ』

という話を耳にする。

 

その当時マッサージが本当に好きなのか嫌いなのかと聞かれたら
『やってみるけど疲れる』というのが正直な答えだった。

 

だからオーストラリアに行くという選択はいいと思うけど

そこでタイマッサージをするかどうかは

その時点では分からなかった。

 

今では人に触れていくことが楽しいと思うが
そう思えるようになるにる過程にも
エネルギーワークをすることが必要だったり

セラピストの間でよくされる

いわゆる、相手の疲れを『もらう』
ことが本当に起こっていたような気もする。

 

だからできるけど、まだ不慣れさが否めなかった。

 

 

仕事のことは一旦置いておいて

問題はビザだ。

オーストラリアに行くとなれば

ワーキングホリデーという選択肢が一番手っ取り早かった

 

ビザの申請をすると

4日後くらいには申請が降りて飛び上がって喜んだ。

 

次はオーストラリアだ!!

 

ただ本当に所持金がない

物価の高いと聞くオーストラリアでは

多少のお金を持っていきたいところだが

現状そうなのだから仕方ない

 

 

思いの方が勝った

 

他に方法はいくらでもあったかもしれないが

まだ旅慣れていない私は

『せめて寝るところと食べるところがある何か』を探せばいいと思って

そうしたら、一定期間働けば、ビザを1年延長できる農場労働のエクスチェンジ『ウーフ』をすることにする。

 

今思うともっと慎重に行けばよかったのだが
『思いったらら今!』と言わんばかりに

即決だった。

 

チリのピッキングの仕事を一定期間すれば
セカンドビザももらえるということで

すぐに連絡が始まった。

 

そして、いよいよ行く日程を決め

飛行機をとる。

 

どうなるか分からないけど
 

やっぱりワクワクした

 

 

 

 

タイでの苦い思い出や

楽しかったこと

半年間で

新しい感覚を沢山経験したけど

 

旅はまだまだ始まったばっかり

 

 

オーストラリアの旅の前半は

もっともっと過酷だったけど

 

でもそれを乗り越え

自分の旅が本当に楽しいものに変わっていくことになる

 

 

ネガティブも

ポジティブも

沢山沢山経験していく

 

日本にいたら

きっと守られてばかりの生活だったかもしれない

 

身体をはって

いろんな価値観に飛び込んでいく

自分に必要なものは取り入れていく

 

命だけは必死に繋いでいく

 

 

そんな生き方も悪くない

 

 

オーストラリア編へと続く