花屋店員時代、お作りした花を作り直して欲しいと言われる方は少なからずいらっしゃいました
あなたはチューリップと聞いて頭に浮かぶのはどんな形ですか?おそらくこの画像の様な花をイメージしたのではないでしょうか?
ではあなたがピンクのチューリップの花束をオーダーして出来た花を見ると全部このチューリップだったらどうですか?
えっ!?変になった花を入れられている!?そう思うのではないでしょうか。こちらのチューリップは新品種でお花が好きな方はお洒落と喜ばれると方もいます。実際変わった花と合わせると素敵な花束が出来上がります。ですがお花をあまり知らない方は何か枯れかけのお花みたい・・・そう思う方は多いのです。ましてや一種類のみだと益々そう思いますよね。
お花屋さんで色の希望も用途も伝えたのに希望通りにならなかった
今日は何故そんな事が起こるのか、失敗しない注文の仕方をお花と縁の深いあなただけにこっそりお教えしちゃいます
希望した通りにならないのには店員さんの思い込みにあります
チューリップの例で言うとこんな注文が入ったとします
「3千円でチューリップを入るだけ入れて下さい。20代の女の子なのでピンクのチューリップでお願いします。3千円だと何本くらい入りますか?少ないですか?しょぼくなりますか?」
コミュニケーションをとるのが下手な店員さんはこの質問の仕方で「あっこの人は見栄えを気にする方なんだな」とそこだけを判断します。つまりピンクのチューリップであれば何でも良いと。
そして100円のチューリップと120円のチューリップがあれば安い方のチューリップを使って1本でも多く入る様に動きます。それ自体は良い事なのですが、その安いお花が2枚目の写真の様な一般的なイメージと違う花である場合、お客様には驚く結果となります
お客様:こんな変わった花入れて欲しくなかったのに
店員さん:何が不満なの?希望通りに作ったのに
この差を埋めるのが店員さんの上質な接客なんですがそれが出来ない店員さんが結構います。するつもりもない人もいますが・・・花屋さんによっては指定されすぎると困るから希望を聞きすぎないようにと指導している所もある位です
でも「30代後半女性、可愛い系で」この内容だけでお客さんの思い描いているお花が作れるわ訳がないのです。可愛い系と言ってもぶりぶり系・大人可愛い系・元気可愛い系もあります。お客様と店員さんの可愛いが一致していなければ成り立たちません
この花を頭にイメージしていても可愛い系と言う方もいれば、元気な感じと表現する方もいます
実は・・お花屋さんで働いているスタッフ全員がプロと言うわけではないのです。衝撃的な話かもしれませんがお客様よりも知識の低い店員さん、結構います。5人いてお花を作れるのは2人だけとかバラとカーネーションの区別がつかない店員さんが店頭に出ている事もよくあります。
あなたがスタッフAさんに注文しても作るのはスタッフBさんと言う場合
スタッフAさんはあなたの想いをどれだけスタッフBさんに伝えてくれるでしょうか?あなたが何も希望のない人として伝えられているかもしれません。こだわりなしと書かれているかもしれません。そんな注文書を見てスタッフBさんは素敵な花を作ってくれるでしょうか・・・
注文時、軽くしか聞いてこない店員さんは私は要注意だと思います
そして想いを伝えるのは大事ですがどう伝わったか?はもっと大事!!
上質な接客をしてくれるお花屋さんを見つけるのが一番ですが近くにそんなに花屋さんがない場合もありますよね。そんな時、心配な時は作って貰う前に聞きましょう!
ポイントは3つ
①相談して決めたいんですけど
②こんな用途だったらどんな花があいますか?
③ちょっとどんな感じになるか花合わせてもらえますか?
店員さんには遠慮せず沢山動いて貰いましょう。時間がなくて注文してから取りに来ると言う場合もどんなお花を使いますか?と確認しておく事をオススメします
出来上がった花を渡された時にしおれてるのかなと思ったり希望と違うなと思ったら遠慮せず気持ちを伝えて大丈夫です
私もスタッフに「希望通りに作ったつもりなんですが不満そうな顔して帰っていく事があって、何が気に入らなかったのか分からなかったんです」と相談を受ける事もありました
それは店員さんの力不足が原因なのですが、力のない人に求めても自分が疲れるだけです
なので、もう作って貰ったし今更言えない!なんて思わずに気になる事は聞いちゃいましょう。こんな時はどうしたらいいの?なんて質問があれば私に聞いて下さいね
天使が宿るお花屋さんkokoroではどんな花がいいか分からなくても、うまく注文できなくても 100%その人にぴったりな必要なお花をお作りしています