高野奈美恵のアンガーマネジメント

高野奈美恵のアンガーマネジメント

怒りをコントロールする“アンガーマネジメント”の技術を書いているブログです。

“アンガーマネジメント”という言葉を聴いたことがあるでしょうか?

アンガーマネジメントというのは、
要はアンガー(怒り)をマネジメント(配分)することです。

あなたは、「怒る」ことがありますか?

怒る頻度や怒る強さは、
人や状況にもよっても違いますが、
誰でも「怒る」ことがあるでしょう。

「怒り」というと、悪い事に聴こえますが、
「怒り」は、人間本来の機能なのです。

そうです。あなたは、「怒る」ことがあります。
しかし、「怒る」こと自体は悪くないのです。
“アンガーマネジメント”は、この「怒り」を研究した学問です。
“アンガーマネジメント”では、
「怒り」について知っていくことで、
「怒り」を抑えたり、場合によっては「怒り」を良いエネルギーに変えたりする手法を学んでいきます。

一生あなたが関わる「怒り」という感情について、一緒に理解を深めていきましょう!

高野奈美恵
Amebaでブログを始めよう!
このブログでも何度かお伝えしていますが、アンガーマネジメントは、けっして怒らないことではありません。
アンガーマネジメントのセミナーで私は、受講生の方に「怒るもの」「怒らないもの」を区別して、「怒るなら上手に怒れ」とお伝えしています。

しかし、受講生の中には怒っても良いと分かっていても「周りとの人間関係が悪くなるくらいなら、私が我慢します」と言う方がいらっしゃいます。

「怒る」という言葉に抵抗があるのかもしれませんね。

でも、この「私が我慢します」は「私さえ我慢すればいい」と同じ考え方なのです。

この考え方は、貴方の本当の心の声に蓋をしているかもしれません。

そして「怒る」ことは、悪い事だと貴方なかに、そんな考え(信念) があるのかもしれませんね。

信念は、知らない間に当然の事のように身についています。

もし、その信念がご自身の生き方を窮屈にしているのならば、手放しましょう。

信念の手放し方については、次回ブログでお話ししますね♬


先ずは、ご自身の心が壊れる前に勇気を持って、自分の感情を相手伝えて下さい。

その時には、相手に「私は貴方の~という言葉に腹が立っています」とか「私は貴方の行動が不愉快だ」とか。
自分の「怒りの感情」で言うのではなく、自分の感情を伝えるのが大切です。
試して下さいね。





たまには、怒んなきゃあね。どんなちっちゃな生きものにだって、怒る権利はあるんだから。
リトルミイ
NHK教育6月20日放送の「助けてきわめ人」でアンガーマネジメントが紹介されました!

「イライラをしずめるにはどうしたらいいのか教えてほしい!」
という視聴者からの依頼が届いたようです。

番組では、その視聴者の家族(ご両親と2歳のお子さん)の日頃の様子をビデオで撮って、
その中から問題だと思われるイライラの原因を
日本アンガーマネジメント協会の安藤代表が見つけ出し、
実際にご家庭に訪問して一緒にイライラを解決していくという内容です。

家庭内で繰り広げられる、
些細な事からのご夫婦の口喧嘩・・・
感情のすれ違い・・・

リアルなご家庭内のイライラした様子がありました。
このイライラした感情は、
なんと2歳のお子さんまでも感じ取っている様子が、
画面からよく伝わってきます。

まさに、“怒りは伝染する”ということです。


番組内で紹介されていた解決策としては、
自分の怒りの感情に数値をつける手法がありました。
怒りのMAXを10とし、0は穏やかな状態だとすると、
今のあなたの怒りは何点ですか?
と、こんな具合です。

※このブログでも過去に書いていますが、これは「スケーリング」というテクニックです。


番組内では紹介されていませんでしたが、
アンガーマネジメントの視点で考えると、
家庭でも職場でも、とても重要だと思うことがあります。

それは、
“感情で伝えるのではなく、感情を伝える”ということです。

具体的には、
『自分は忙しいのだから、相手は何かしてくれて当然!』
と考えるのではなく、
「私は~をしてくれてとても助かったよ」

このような言葉で伝えられると、良い兆しが見られるはずです。

今日は、「クレームと現代の日本人」についてです。

そもそも、クレームというのは、
悪いことでしょうか?

クレームを言う。それ自体は悪い事ではありませんよね。

ただ、昨今は、人の揚げ足を取るようなクレームや、
些細な事へのクレームを言う人が多くなってきていると思うのです。

なぜこのようなクレーマーが増えてきたのでしょうか?


日本人は、怒る事が苦手だと言われています。

日本人のコミュニケーションの文化は、
人と仲良く、当たり障りなく、
そして、目上の人を敬うことを基本として教えられてきている文化ですので、
「自分さえこの状況を我慢すれば良い」と考え、
怒りを抑えこむ事にも慣れています。

しかし、日本人の文化の上下関係では、
お客様は「上」、サービス提供者は「下」と思われがちです。

さらに、昔ながらのご近所付き合いの商店とは違い、
見知らぬ人のお店ともなると、気配りをし合うことも忘れ、
怒りを抑えこみ切れず、ついには爆発して、
クレームを言える人に対して、
怒りの矛先を必要以上に向けてしまう方が出てくるのかなと思います。


私が専門に扱っている“アンガーマネジメント”では、
このような自分の怒りの感情に対しても、しっかりとレクチャーしています。

今日は、「クレーム」についてのお話でしたが、
様々な場面で、感情の理解は大切です。
他人の感情の理解に一生懸命になる方は多いですが、
ぜひご自身の感情の理解も深めてみてください。

特に、大爆発する前に…ご自身の感情を理解して、
上手く怒りという感情と付き合いましょうね。