引っ越してから一年そのままの荷物を片付けようと

大掃除らしき事をして

息子の机も拭いてあげてたら

茶封筒の中からいくつか

お守りが出てきた


私があげた

合計祈願

縁切り寺

母が行く先々で買った

お守り


そんなモノ

なんの御利益も無かったと

悲しくなった


日付けが変わる

年が変わると

メディアはこぞって


何がめでたいのか

お祭り騒ぎばかり


私のように

めでたくも

嬉しくも

なんとも思わない人が少数ながらいるのに


少数派は抹殺され

お構いなし


いつもと同じ時間が過ぎるだけなのに

なぜ生きるのか

どう生きるのか

探す1日

迷う1日


誰も来る事なく

待つわけでもなく

祝うことも

めでたいことも嬉しいことも

共有する相手もなくて

それらを突きつけられて涙が出る人だって居るのに


息子が「簡単でお腹がふくれる」

と友人達に作るよう勧めていたお雑煮

何年かぶりに作ってみた


手順も味も忘れていた


目的も夢も

時間に追われることも

お金を気にすることも

生への執着も希望もなくなって


ただただ雲の上から

過去の自分と同じアクセク何かに追われて

日々生きている人を眺めてただけで

一年過ぎた


そんな感覚のままこの先も



世界は変わり続ける