知り合いに誘われて

県内有数の神社での

御授け会というものに出掛けた


気候もお天気も良く

思ったより多くの参拝客だった


七五三参りの家族がいっぱいで

悲しくなってしまった誤算

誰にも言えず

みんなに見ないように

涙を堪えた


息子に2回着せた袴

また美容師として友人の子供何人にも着せて

女の子には日本髪風にセット

幸せだった


その時の写真を母も私も飾ってる

だから余計に

予想さえしなかった今が、、、


いつも息子に

私がしてあげられるのは

経験と思い出

そう信じて育ててきて

本当にあちこち出掛けた


いとも簡単に奪われた思い出は一瞬にして全て

悲しい辛いものになった


最近みんなに

「お母さん連れて旅行に行って欲しい」

「前に向ける事できるといいね」

言われても

私は知ってしまっている


大事な人と作った思い出や出来事が

一瞬に奪われ目の前から消える事がこれからもあるかもしれない


そしたらそれらは全て

また

悲しく辛い思い出になってしまう

それなら思い出も楽しい事も何も

何もない方がいい


失うのも怖いけどそれ以上に

自分がこれ以上傷つく事に

耐えられそうにないと感じているから

毎日見えない血を流し拭い

些細な事に心をえぐられ

長い長い1日を母にも悟られないように

やり過ごす事に疲れたから

疲れたから


自分がした事で

失ってはならない大切な人を失う辛さを

受け止める余力が無い

戻れない時間

戻れない気持ち


どこを通っても

想像すらしてなかったあの頃を思い出す


一人で居るよりいいかと

みんなに混ぜて貰ってただ座って居た

授かった龍眼

「幸せと厄除けを相手に届けられる」

そうです

でもホントはわかってる

神様もお願いも望みも何もかも

お賽銭箱の向こうにいるのは


自分


神様なんてこの世にいない


母が言うように


ただの「偶然」

ただの「気のせい」

ただの「思い込み」


お賽銭入れて手を合わせて


自分に向かって思いを確認してるだけ