息子と同じ大学に行き

兄弟のように過ごし

事故後、中退してプロボクサーになった

S君の3回目の試合に行った


前回 初勝利して

その後どう過ごしているのか

お父さんから聞くだけだったけど

この暑さの中、

トレーニングを続けて鍛え上げて来たのが

見た目にわかるほど

たくましくなっていました


「S君も相手選手も可哀想」

と言いながら毎回一緒に応援に来る母

スポーツとは言え

殴り合い

見てて心臓に悪い、と思いながら


4ラウンドまでなので

あっという間

打たれても鼻血が出ても

前へ前へと向かって行く

足も腕も限界だろうと

相手選手も同じ状態の中


立ってるだけで大変なのではないか

と思う状態で

半歩でも気力だけで顔を上げて

向かって行く


毎回毎回涙が出ます


そして、ジムの方針なのかも知れないけど

手書きのお手紙を書いてくれる

途中 会長の話でも

「皆さまの寄付で開催されております」

と感謝の言葉を述べられる


ボクシングをさせていただいている、

と 普通のスポーツとはちょっと違う

色々と考えさせられる世界


S君がボクサーにならなければ

息子が勧めなければ

知り得なかった世界


私は最後まで応援させていただきます

私が受け取ることができる

多くのものをそうすることでしか返せないから


ボクサーパンツのベルト部分に書かれた

息子の名前

増えたスポンサーの刺繍

毎回応援に行く友達

親 親戚 同級生の父兄

みんなの期待や気持ちに応えて

勝ち負けでなく

納得するまで続けて欲しい


彼のファイトが

唯一の、今の私の生きがい


2勝目 おめでとう。