弁護士さんに

「被害者心情意見陳述どうしますか?」

と聞かれて

言いたいことがありすぎて

まとまらなくて書くには書いたが

前日ギリギリまで迷い

当日、

それでもまだ迷ってた


直前、大学ノートの読めないメモの

半分だけ読むことにした


何も言わないのは気持ちと違ってて

でも、恨み辛みを並べるのも場違いで

裁判官や傍聴人もいて

何より

被告人に直接、言える機会は最後だろうと


迷いに迷って


ちょっとだけ読んだ。


違う、もっともっと

息子の代わりに

母の代わりに

みんなに聞いて欲しい事

この2年どんなに泣き腫らし

この先どう生きればいいか分からず

生き地獄だと

大声で言いたかった


息子がどんな子で

お利口で頑張り屋で

小さい頃から可愛くてかけがえ無く大切だったか


全てを封印した。


私の後に読み上げたH君のお父さんは

双方弁護士さんも絶賛する練りに練られた

立派な内容で

私も何度も頷きながら涙した


それらが被告人にどれくらい響いたか

あの場に居た方々に

どの程度届いたか


判決に左右しないと思っていたのに

そこだけは

予想外に働くことになってしまった。


弁護士さんに

「読んで良かったですね」

と褒められた

アレだけだったけど

やっぱり言って良かったんだ、

認めてもらえてどこかホッとした。