翌日は、帰国
朝食は彼女を誘って一緒に近くのカフェで
しみじみと今回の旅を思い出す
お互いがお互いに感謝することが沢山あったんです
見送ってから、仕事で何度も訪れたシャガール美術館に足を運んでみたりしてゆっくりとニースに浸った最初に計画した時は、一人になる時間がこんなに少ないとは思ってもみなかった
後日、彼女にはマグダラのマリアからのメッセージが届き、今回の旅が大きな意志でもって計画されていたことを知る
心に浮かんだ時から、現地でも、帰国後も大きな大きなメッセージが届けられた今回の旅
「旅に出る時は、われわれは実質的に再生するという行為を体験している。今まで体験したことのない状況に直面し、一日一日が普段よりもゆっくりと過ぎてゆく。ほとんどの場合、土地の人々がしゃべっている言葉を理解することができない。つまり、子宮から生まれてきたばかりの赤子のようなものなのだ。だから、まわりにあるものに、普段よりもずっと大きな重要性を感じ始める。生きるためにはまわりのものに頼らねばならないからだ。困難な状況におちいった時、助けてくれるのではないかと思って、他人にちかづこうとするようになる。そして、神が与えてくれるどんな小さな恵みにもそのエピソードを一生忘れることがないほどに大感激したりするのだ。
同時に、すべてのものが目新しいために、そのものの美しさしか見ず、生きていることを幸せに感じる。だから、宗教的な巡礼は、常に悟りを得るための最も実際的な方法の一つとされているのだ。
前へ歩き続け、新しい状況に適応し、その代償として求める者に対して人生が豊かに与えてくれる何千何万という祝福のすべてを受け取ることなのだ。」
≪星の巡礼≫パウロ・コエーリョ