『虫』の中には

なにも攻撃してこない、

私達にこれといって害がないものもいる。

 

でも、『虫』というだけで

無意識に排除してしまいたくなったり、

時として、考えずにはたき●してしまう事もある....

 

同じ虫でも、

蝶々やてんとう虫、だんご虫などは

害がないように認識してしまうのは、見た目のせい?

 

ある時、

 

お風呂に迷い込んでしまったらしく

溺れている蜘蛛に遭遇する。

 

家によく出るこのタイプの蜘蛛🕷️で、

『アダンソンハエトリ』というのだそうだ。

 

 

彼は水の鎖に囚われていた。

 

助けたい衝動に駆られて、

慌てて乾いたタオルの上に乗せて

 

無事、救出。

 

 

 

あれ.....

 

 

 

動かない......

 

 

 

仰向けになって手足も開いたまま硬直している。

 

微動だにしない.....

 

溺れて死んでしまったのかな....

 

 

『まだ身体の水が拭ききれていないせいかも!?』

 

急いでキッチンタオルに移動させて

乾くのを待った。

 

 

 

 

ぴく.....

 

 

ぴくぴくぴくっっっ!!!

 

 

動き始めた!!!

 

私も一緒になって

身体を起こす手伝いをした。

 

いつもの体勢に戻った彼は、

くるっと方向転換して

私の方をたくさんの目でずっと見つめている。

 

なんだろう、

このなんとも言えない気持ちは....

 

彼ら『虫』にも

私達と同じような感情はあるのだろうか。

 

そんな彼の感情が

なぜか心に伝わって来るようなテレパシーを感じた。

 

ちなみに私は

チワワを飼っているのですが

 

蜘蛛とのテレパシーらしき、見つめ合いの中で

愛犬と同じくらい、愛おしい感情が溢れてきたのだ。

 

『また会おうね。次は溺れないように気をつけて。』

と、彼らの餌がありそうな場所へと移動させた。

 

その時に助けた蜘蛛なのかは

わからないけれど、

今でもたまに、私の元に現れてくれる。