今さらですが、リリーフランキーの東京タワー読みました
昭和30年代の匂いですね。
正確には、40年代から、現代までの時間の中のストーリーですが、漂うものは、昭和30年代
貧しく、自分のことは後回しで、子供の欲しい物やしたい事を無条件で応援する「オカン」
食事を作って食べさせる事を、何よりも大切にする「オカン」
存在感がなく、暴力的で、女やお酒に溺れる頼りない父親
そんな男を結局捨てきれない女(母親)
なんか、演歌的な匂い
それらのストーリーがなぜか、なつかしい そんな体験など全くないのに。
それがなぜか、心にしみる。
ああいう貧乏くささ、嫌ったはずなのに・・・
母親の心遣いを、束縛と感じていたはずなのに・・・
この本は、20代の人を中心にブームになったようですね。
私より、もっと、このストーリーとかけ離れた時代を生きてきているはずなのに・・・
私たちのDNAのどこかに、共通に懐かしい「オカン」がいるのかもしれないですね
「オカン」と離れた15年間主人公は、自堕落な生活をしてしまう。
「オカン」と暮らし始めると、仕事も何もかも順調に回り始める。
この本の中のフレーズが、この事を現している気がした。
「漠然とした自由ほど、不自由なものはない。
就職・結婚・・・ 自由は、そのありきたりな場所で見つけて、初めてその価値がわかる。
(遠いところにある)自由を求め旅立ち、不自由を発見して帰っていく 」
生まれたときから、あまり制限された事のない若者たちは、その、手にしている、
自由という名の不自由を持て余しているのかもしれない、と思った
すごく読みやすく、5時間位で一気読み。
図書館で4ヶ月待ちしたのに・・・
読んでない方いらっしゃったら、ぜひ、お勧めです