最近ちょっとした娯楽として宝くじを引くことがよくありまして、
今回の話の舞台になる日は仕事が憂鬱だったので仕事終わりの楽しみとして帰りに宝くじを
引こうとしていたんですね。
定時に上がれず危うく営業時間に間に合わないんじゃないかという所で売り場に滑り込み、
スクラッチとロト6を購入。
スクラッチは3/26まで販売していたメジロのスクラッチですね。
自分はちょっと買いをする時は基本3枚買うので今回も3枚買って、売り場の端に逸れます。
するとちらほらお客さんがやってきて宝くじを買っていく。
その日は大安吉日でしたからね。幸運日のためにたくさんお客さんが来るのでしょう。
その中に、一人のおばあちゃんがいたんですね。
背の低い、可愛らしいおばあちゃん。
縁側に座ってお茶を飲んだり、自分やあるいは旦那さんと食べる分だけのご飯を作ったり
みたいな慎ましいスローライフが似合いそうなおばあちゃんですね。
そのおばあちゃんが売り場に置かれている月の宝くじの予定表を取ろうとしてたんです。
ただ、売り場の台に対しておばあちゃんの背が低いのと私が予定表の近くにいたので
上手く取れないんです。
自分、正直子供と老人は好かないのですが(老人を好かないのは職場で品のない老人を散々見てきたから)
このおばあちゃんについては何となく「このおばあちゃんに親切にした方がいい気がする」
と感じたんですね。(した方がいいというよりは「するべきだ」の方が感覚的に近いかもしれない)
そこでおばあちゃんが予定表を取れるようにさらに端に寄ったんです。
(よく考えたら何で取ってあげなかったんだろうって思ったんですけど、おばあちゃんが何を求めているのか
分からなかったんですよね……。最初は近くにあった虫眼鏡を取ろうとしていたのかと思ってましたし
それに私陰キャだし)
そしてようやく予定表を取れたおばあちゃん。
するとおばあちゃんは横でスクラッチをしていた私に話しかけてきたんですね。
「当たってますか?」と。
その時点ですでに5等の200円が出ていた私は「当たりましたよ。200円ですけどね」と
返したんです。
おばあちゃんはさらに「私も200円は当たるんだけどねぇ。そこから上が出ないの」と。
その言葉に「でも払った分が少しでも返ってくるんですからいいじゃないですか?
(スクラッチの末等はスクラッチ1回分の値段と同じになっていて末等を1枚当てれば実質1回分くじ代を
取り返せる)」
(自分が末等を当てた時のマインドでもある)
と返して会話は終わりました。
その後当てた200円を交換し、少し気になっていたワンピーススクラッチのサボを追加で2枚引くことに
しました。
(※サボは3/31までのくじで、すでに販売終了しています)
店に来た時こそサボを3枚引くつもりだったのですが既に販売終了になっていると思っていた
メジロのスクラッチが出ていたのでそれを選んじゃったんですよね。
けど「やっぱりサボも引きたいなー!」となりまして。
(続)