事の発端は“稲荷神社には良からぬものを祓う力がある”という噂を耳にして

「もしかしたらお稲荷さんに協力してもらえば出会った霊的存在が無害な存在なのか分かるように
してもらえるのでは……?」

と思い稲荷神社さんの神様をお迎えすることに決めました。

というのも私、聴こえます(多種多様な耳鳴り)香ります(霊香)視えません(霊視)で
霊的存在を視認できないだけにどこにいるのか、無害な存在なのか害をもたらそうとしているのか
全く分からないんですよね。

それに霊香もいい霊の気配(花やお香、最近だとバターの香りもあります笑)を
察知するだけで悪い霊の気配を察知したことがないので
(汚いものが寄らないように誰かがずっとガードしてくれていたとしたらとても素敵な話ですけどね)
良くない存在が来た時の警報にはちょっと……。って所。

さらに自己肯定感が低いのも災いして周りに来る存在たちが全部
笑顔を貼り付けた詐欺師に見えてくるものですから疑ってかかって彼らとトラブルを起こしたり怒られたことも……。

だけど、お稲荷さんに私の霊的存在たちとの関わりを見守る監督役になってもらえれば
「お稲荷さんが通してくれてるからきっと大丈夫だ!」って安心してやってくる存在たちをお迎えできますし
逆に良くない存在に近寄られればお稲荷さんが祓ってくれるだろうし、
あるいは改心させてくれるかもしれない。という考え。

霊的存在である仲間たちには「お稲荷さんを私たちの顧問としてお迎えしようと思う」と伝えました。

実の所お稲荷さんは一度祀ったら子々孫々祀り続けないといけないとか、願いを叶えてもらったら
対価を渡さないと祟るみたいな話ばかり聞いていたので

「私みたいな生半可の人間が祀るべきじゃない」と考えていたのですが
詳しく調べた所、これらは完全な誤解である上に
「そもそもお稲荷さんに限らず叶えてもらったらお礼参りをしないと失礼」ともあって
すっかり誤解は払拭されました。

誤解が解けた日の夜は「宇迦御魂神さん、荼枳尼天さんほんとごめんなさい……!」となったものです。

お稲荷さんって日本にも馴染みのある神様だから、人気者ゆえに一挙手一投足が注目されるし
そのせいでスキャンダルやアンチが多くて、

私は何も知らない一般人として彼らの情報を鵜呑みにしていた感じなんだろうなと。