ふと…
これ、舞台化されないかな…と思った小説を読み返してみました。
『バルタザールの遍歴』佐藤亜紀
舞台は1930年代、ウィーンの貴族の家に生まれた双子。ただし、肉体は一つ。
二重人格ではなく「ひとつの体を共有する二人」の物語。
オーストリア・ハンガリー二重帝国が解体された年に始まり、オーストリア第一共和国がナチス・ドイツに併合されるまでの年月を描く歴史性と、
ひとつの肉体を共有する没落貴族の双子が主人公というファンタジー。
日本の女性作家が書いたとは思えない、海外文学の翻訳を読んでいるような不思議な感覚。
無教養のために出典がわからずとも、パロディ的なユーモアが描かれていることは感じ取れました!
絵画的な雰囲気も感じました。
歴史物とファンタジーの融合。
ジキル&ハイドとも、
リュカ&クラウス(アゴタ・クリストフの『ふたりの証拠』)とも違う、
バルタザール&メルヒオール。
面白いです。
また、佐藤亜紀さんの『吸血鬼』は、ミュージカル『ダンス・オブ・ヴァンパイア』が好きな方におすすめ。
舞台は19世紀のポーランド。
田舎にやってきた余所者の主人公、謎の連続死、ニンニクの魔除け、不気味な領主…
こんな感じ♪
8月は読書月間かな。
※おまけ※
引き寄せはあまのじゃく…で、レモンケーキのブームは去った私に、なぜか、8月になって2日連続『レモン』のお菓子を引き寄せました。
しかも何度も失敗しているダイエットを再び誓った8月になって。
プレスバターサンドの檸檬と、
ポモロジーのクッキーボックスのレモン。
分かりにくいけど3種類のクッキー。
美味しすぎて…
またレモンブーム復活。
引き寄せが嬉しい嫌がらせしてくるから困る。