大学に入る前に予備校に通ったときに尊敬していた先生は数学の先生だった。

数学は生涯得意にならない私だが、聡明で颯爽としていた先生は特別な存在だった。

 

当時はまだ村上春樹の本を好きで読んでいたので、話題が次第に数学から小説、そして株取引まだ広がっていたが、実は恩師がヨットレース、テニス、研究者肌がゆえに学術、音楽まで、かなり幅広く興味をお持ちのようだ。

念願の大学に入学した際にお祝いにいただいたビルエバンスのCDを今も大切に保管している。

 

時代はCDプレーヤーやスピーカーではなく、ネットからの音源をサウンドバーから流す流れになった。先日あの世界の亀山から乗り換えたときにオンキヨーのコンポもついでに手放した。あれは東京に来た初期にまだ2階建て木造アパートに住んでいた頃、ビックカメラで買った5万円以下のものだったが、それでも私には元気と安らぎを与えてくれていた。

6つのスピーカーがそのうち3つだけが使えるようになり、場所も取るし、次第にその存在を無視するようになり、そして粗大ごみとして、最後の写真も撮らずに粗大ごみ置き場に運んだのだ。

断捨離にはなかなか徹底できない私だ。

 

さて、その恩師からいただいたお祝いのCDは私が所有する唯一のジャズジャンルだ。

性格的にも子供の習い事からもクラシック一筋となり、NHKのClassicTVを毎回録画している。

前回はビルエバンスを取り上げられたのだ。

ジャスにはまだ完全にはまっておらず、ビルエバンスのWaltz For Debbyだけに溶け込んだ段階だが、これから先生のブログをもっと読み、本物のジャスファンになれたらと願っております。