ついにその日が来ました。
社長が薬局を従業員ごと売り飛ばしたのです。
いわゆるM &Aです。

今回のこと、私はパート薬剤師のAさんと薬局長のせいだと、どうしても考えてしまい悔しくて仕方がないので、ここに書きます。

まずAさんですが、彼女は在庫を無視して要らないものを買いまくり、仕事もないのに居残って時給を稼ぐなどやりたい放題です。
彼女は上から目線で患者さんに接するので、Aさんが嫌で薬局に来なくなった患者さんが何人もいますし、Aさんがいない時間帯をわざわざ選んで来られる患者さんもいます。
パートさんは常勤だけでは忙しくてさばききれない仕事をする役割のはずなのに、患者さんがAさんを避けるので、彼女のいる時間帯は忙しくありません。
その上、彼女は間違いが多くその後始末を彼女が帰ったあとに常勤(主に私)がやることになるので、仕事がかえって増えるという状況になっていました。
彼女はなぜいるのか、もはや謎です。

このAさんを管理指導せずに、ここまで放っておいた薬局長もまた謎過ぎます。
この薬局長は人柄は良い方なので、一緒に“ただいる”だけなら全然いいのですが、いかんせんマネージメント能力に著しく欠け、ほとんどの問題を「放置する」という対処の仕方でやり過しています。
彼女(薬局長)は日々のルーチンをこなす以上のことをしません。
問題が発生しても(日々問題だらけなのですが)、のらりくらりとなにもせず、周りがどんなに騒いでも、常に落ち着いていられる人です。

これをバレーボールの試合に例えると、ボールが薬局長の守備範囲に来ているにもかかわらず、彼女は不動明王の如く全く動かず、そのままボールを落として点を取られても、一切気にせずという徹底ぶり。
結局、それが気になる人(主に私)が彼女の守備範囲にまで走っていってボールを拾いまくり、試合を続行しているという感じです。
その拾ったボール(問題)は、Aさんのやらかしの後始末だったりするので、『何だかなぁ』と力が抜けていくばかり。

ここで社長のことも言っておきます。
もはや『前』社長なのですが、この方は従業員の賃金カットをしておきながら、高級会員制ホテルの会員であり続け、
「先週行って来ちゃった〜。これおみやげ〜」
などと平気で言える無神経の持ち主です。(ただ単に無邪気なだけかも。)
彼はここにはとても書けないような怪しげな(見栄張りな)お金の使い方をするので、これまた謎でした。
私は自分の賃金がカットされていなければ、彼が何をしようと気にしなかったと思いますが、アホなお金の使い方(主に自慢話)を聞くたびに『私の給料でそれをやっている訳ね』と思ったものです。

経営センスのない社長、マネージメント能力ゼロの薬局長、そして、やりたい放題のパート薬剤師。
このメンバーで薬局が存続する訳がありません。

私は結構早い段階でこの状況のヤバさに気づきながらも働き続け、更に賃金カットまでされたのにもかかわらず、なお働き続けていました。
そんな自分は、もはや例えるならDV夫から逃れられない妻みたいなもので、『私が居ないとこの人はダメになる』という構図と同じ、
『私が居ないとこの薬局はダメになる』と思っていた、と今さらながら気づきました。(私自身が一番謎でしたね。)

冷静に考えるとこの薬局がここまで続いたのは、私が下手に頑張っちゃったせいだと薄ら寒いものを感じます。
(おせっかいオバさん、まだまだ健在。)

その私の頑張りも今年9月にはいよいよ限界を迎え、さすがに転職を考えました。
相当数の求人票を眼が痛くなる程見て、思い余って転職サイトに登録したりもしました。

お給料もお休みも、そして仕事のやりがいも、今よりもずっといい条件のところをいくつも見つけて(それだけ今の薬局の条件がよくなかったんだけど)、いざ人材紹介所(リクルート)から連絡がきて、まず面接となったら、なぜかビビっちゃいました。

もう自信がないんです。
実は自律神経失調症でヘロヘロ状態なんです。(通院中)
この体調で転職なんて恐ろしく面倒なこと、本当にやりたくない。
…というか、できません。

この薬局に残るも地獄(沈みいく船に乗っている気分)、転職するにも体力がない。
『聖霊、なんとかしてよ〜』とブツブツ言ってたら、『別な道があるはずだ』という例のフレーズが出て来ました。

それは『問題として見ていたものをただ赦すだけ』ということで、まさにコースはこれだけを言い続けていますが、具体的に何をするかというと、薬局長のやり方を見習って「問題を放置しておく」ということになりました。
つまり『何もしない』という選択です。

私(自我)にとっては、問題を放置するなんて絶対にしたくないことですが、
『物事はただ起こっているだけだ』と観念して、自分で何かを変えたい気持ちをそのまま置いといて、(聖霊と共に)あえて動かないでいることにしました。

今いる状況をドラマを観るがごとく経験して心に戻る感じでしょうか。
心に平安がなければ自我を選んでいるので、それに気づいて聖霊を選び直すという基本に戻りました。
結局、何があっても赦すしかありません。
赦したくないと意地を張って、いつまでも苦しんでいましたが、どこか(ブログとか)で赦したくない気持ちを出してしまえば、あとは聖霊がやってくれます。

さてここで話が少し戻りますが、
10月に入って、社長の動きにM&Aの怪しい匂いがプンプンして来た頃、
薬局長が
「どうせ経営者が代わるならイケメンがいいよね。例えば、ヒュー・ジャックマンみたいな人!」
と冗談を言って笑っていました。
そして、10月末。
ついに従業員ごと薬局が売却されたことが発表され、11月1日に新社長が挨拶にやって来ました。

薬局長のご希望通り、ヒュー・ジャックマン似のイケメン社長です。
(こんなことってある⁉️)
背がすごく高くて、俳優さんみたい。
オーラがあり、育ちの良さや賢さが感じられました。(まあ♡素敵♡)

という訳で、案ずるより産むが易し。
どうやら想像以上に素晴らしい経営者がこの薬局を買ってくれたようです。

あとは薬局長が長としての仕事をしてくれたら、本当にいいのですが…。
そしたらAさん問題も解決しそうです。
そもそもAさんは薬局長が長としての仕事をやらないから暴走している訳で、実は彼女なりに薬局のために頑張っているだけだと思えて来ました。(聖霊の解釈)
Aさんもおせっかいオバさんだったんですね。
(だって私の投影だもの、笑)

結局、私が外に見ているものは全部私の投影で私の心の中にあるものなので、やることは例外なく赦すことだけでした。

このブログを書くのは本当に大変でしたが、書いている間にどんどん赦されて、今は心に平安を感じています。
ありがとうございました。

T-27.Ⅷ.10:1-6
救いの秘密は、「あなたは自分で自分にこれを行っている」ということだけである。
攻撃の形の如何にかかわらず、依然としてこれが真実である。
敵や攻撃の役割を誰が担っていようと、依然としてこれが真理である。
何があなたが感じている苦痛や苦しみの原因に見えようと、依然としてこれが真実である。
なぜなら、自分が夢を見ていることを知っている夢の中でなら、あなたもそこに登場する人影たちに対して、まったく反応しようとしないはずだからである。
彼らにはいくらでも好きなように、憎々しく狂暴にさせておきなさい。これが自分の夢だということを、あなたが認識しそこなったのでない限り、彼らはあなたにどんな結果ももたらし得ない。