今年になって、スマホカバーを新しいものにしようと思ったものの、私のスマホは、カバーの種類がとても少ない機種なので、カバー探しにそれなりに苦労しました。
こういう時、iPhoneのみなさんが本当に羨ましいです。
純正品はあるにはあるものの、高額の上にものすごく落ち着いたデザインのものばかり。(早い話しがおじさんっぽい。)
だから、ネットでとてもかわいい花柄のスマホカバーをみつけた時には本当に嬉しかったです。

ところが、商品が届いて早速カバーをスマホ本体にはめようとしたら、おかしな程力がいるし、やっとついたと思ったらカメラホールやサイドボタンの位置が全然違う!
入念に細かくスマホの機種を入力した上で検索したのに、残念で仕方がありません。
今思えば、カバーの写真が表側だけで裏側のものがなく、サイトには“この機種OK”って書いてあったのをそのまま信じたことがいけなかった。
サイト側の表示に誤りがあったので、普通なら返品交換すればいいじゃないかと思うところですが、残念なことに、年末年始のお休みで留守にしている間に返品可能期間が過ぎてしまいました。


このままじゃあきらめきれない。
だって新品のまま、ゴミにするには余りに忍びない程かわいいスマホカバーなんです。
でもだからと言って取っておくのも、この先永遠に使えそうにありません。
この残念な想いを聖霊に捧げ、赦して委ねました。

すると…、『メルカリ〜』というアイディアが頭に浮かんできました。
『そうか、こういう時のメルカリなのね』とは思ったものの、メルカリなんてやったことがないからよくわからない。
なのでネットで検索して、それなりに学んでみました。
そこには簡単みたいに書いてありますが、実はなかなか面倒くさそうです。

(“コースはシンプルだけど容易ではない”というのがあったけど、なんか似てる⁈コースもメルカリもわずかな意欲がいる。)

出品するに当たっては、商品の写真を何枚か撮って、商品説明を入力しなければなりません。
売れたら売れたで、荷造りがこれまた厄介そうです。
更に取り引き相手とのメッセージのやりとりも発生したりします。
最後に取り引きを評価する(良い、普通、悪い)ということまでやります。
これを読んで、面倒だし、なんとなく心が落ち着かないので、この時点では自分の意志でメルカリはなかったことにしました。

聖霊には「私の知覚を訂正して下さい」と心の中でつぶやいて、この日は寝ました。

翌日、なんの偶然か、夜、洗濯物をたたみながらTVをみようとしてつけてみると、いきなりメルカリという文字が目に入って来ました。
それは「カンブリア宮殿」という番組で、村上龍と小池栄子が今ビジネス界で活躍している方に話を伺うという番組でした。

普段ならまずみない番組です。
このタイミングにメルカリの社長が出演する番組に出会うって、なんかすごいぞっと思って見始めました。

メルカリの社長さんは山田進太郎さんという方で現在42歳。
TVで拝見して驚きました。
全くカリスマ性がありません。地味な方です。
いい意味で社長オーラがありません。
中学高校の時の成績は下の方だったらしく、当時、自分は周りの人のように医者や弁護士にはなれないと悟ったそうです。
でも、中学受験で中高一貫校に合格していて、その中で成績が下の方だという話をしているので、実はできる方だと思います。
山田さんは、番組の中では自分は優秀じゃないみたいなことおっしゃていましたが、いやいや話すとちゃんと賢い方です。
世界経済のいろいろなことを知っているし、それをとてもわかりやすく説明できるし、更に経済に全然興味のない私でもつい拝聴してしまう程の話術もあります。
多くを語らず、ポイントをきちんと押さえて話す。
聞かれたことだけを明確に無駄なく答える様子が、なんとも心地いいほどです。
一見地味でどこにでもいそうな、存在感の薄い人なのに、一度口を開けば、賢さがじわじわ滲み出てくるギャップがすごい。

山田さんは、大学の時にプログラミングを独学で学び、映画関係のサイトを立ち上げ、卒業後、ネット関連の会社を起こします。
34歳でその会社を売却し、世界一周の旅に出るのですが、その時、 東南アジアなどの人々の暮らしぶりを見て、『日本は物にあふれているのに、世界にはまだまだ物が足りていないんだ』と実感し、物があふれているところから物が足りてないところに、個人個人でやりとりができたら、もっと物を大切にして、豊かに暮らせるのではないかと思ったとのこと。
これがメルカリをはじめるきっかけになったそうです。

この番組を観たら、途端にメルカリを応援したくなりました。
世界にはGAFAなんてものが大手を振っていて(私もそのユーザーの一人ですが)、日本からいいように搾取してる(税金をまともに払わないで商売してる)から、日本のメルカリ頑張れ〜って感じになりました。
今このGAFA からもメルカリへ人材が流入しているそうで、メルカリは「人材のブラックホール」と呼ばれている。
GAFA等々から流入している人材(例えば元フェイスブック副社長とか)から想像すると、今後、フリマアプリ以外の事業展開も充分考えられます。(あくまで私の想像ですが。)
株、買っておこうかしら?(←冗談ですよ。)
 

という訳で、いきなりですが、メルカリはじめました。
実際やってみて正直、面倒くさいです 笑
でも売れた時は、結構嬉しかったりします。
例のかわいいスマホカバーもあっという間に売れて、買って下さった方から「かわいいですね。気に入りました」というメッセージをもらった時は、かつての苦労が報われたようで嬉しかったです。
念願のスマホカバーは売れたので、もうやめてもいいのですが、今度は息子が捨てようとしている大学の教科書を回収して販売を始めたので、この夢、まだしばらくは続きそうです。