留学生として始めてドイツに渡ってから早くももうすぐ4年が経とうとしています。2020年1月26日にぼくは初めて大韓航空に乗り関西国際空港から仁川国際空港を経由してフランクフルト国際空港へと降り立ちました。あの瞬間からぼくの留学記はスタートしているのですが、これまでの4年間の中で沢山の方に支えられてここまでやってくることができたのです。「留学」とは目的の地である程度の期間勉強することを意味しますが、その後の進路は人それぞれです。ある人はそのままドイツに、ある人は日本へ、またある人は次の国へ。もっともっと様々な道が留学の先にはあります。

 ぼくがヴュルツブルク音楽大学に入学してちょうど1年が経った頃、音大主催の街散歩に参加しました。集合場所に行くと、周りにいる人たちはもちろん外国人ばかり。日本人がいるわけでもなく…なんて思っていると、点呼された際に“TANAKA“と聞いたことのある響きかが聞こえてくるのです。ですが、その場で返事する日本人の様子はなく…あれ?と思っていると、出発する時に隣に居てたのがスーツを着た「のぶさん」、田中伸明さんでした。

「あの、田中さんですか?点呼されてましたよ。」

からはじまり、お互い飲み助だということがわかり、よくお互いの家で遅くまで宅飲みをしたり、潰れるまで飲みに行ったりと、今でもずっと仲良くしていただいています。

 フランツ・ベンダ Franz Bendaという作曲家の研究をされているのぶさんですが、そんなのぶさんと昨年の夏、のぶさんの留学スタートの地レーゲンスブルクRegensburgに泊まりがけ行ったことや、研究で行かれていたドレスデンDresdenに研究を終えたのぶさんと観光に行ったことが、今でもとてもいい思い出として残っています。昼からビールを片手にドイツ料理を食べて、夜はモーツァルトW.A.Mozart のオペラ「フィガロの結婚」を見て公演後には飲み会でビール、次の日は近くの村でドイツ料理にビール、川に入ってビール!なんて遊び呆けたレーゲンスブルク。マイセン焼きを見に行って、汽車に乗って帰ったり、秋祭りHerbstfest に行ってから夜遅くまで何件もずーっと飲んで潰れてホテルまで連れて帰ってもらったドレスデン。今思ってもいい思い出です。

 話は振り出しに戻りますが、ヴュルツブルクで声をかければいつでも一緒に飲んでくださったのぶさんが、日本に完全帰国されることを先日のぶさんからききました。最後にフランツ・ベンダのCDをいただいたのですが、その解説はのぶさんがドイツ語で書かれたものなのです。Apple Musicでも聴ける日が来るとのことなので、今はまだとのことですが、是非皆さんも是非聴いてみてください♪


18.12.2023


のぶさんの解説付きCD


のぶさんの解説付きCD


ドレスデンの秋祭り


仲間と共に見送りに来てくれた時に


ドイツでの最後の写真


また日本でお会いしましょう!