時代は変わる、時は流れ人混みに流され
優しい誰かとずっと、そう思わなかった時代の私は何より青かった、それでも私は、青より蒼を目指した
時が流れれば周りの人々も変わる
それは、四季より忙しい時間の速さと変わる
私の体内時計は壊れたみたいに。
昔好きだった朝の雨、優しい温度と優しい匂い、土とコンクリートと雨の入り混じった、あの匂いが大好きだった
今ではそれが殆ど、些細な優しい匂い程度にしか感じないのだ
私は太陽の匂いを覚えている
優しい匂いなのに暖かさを連想させる、そのうち眠気まで誘う太陽の優しい香りを
私はなぜか覚えているのに、今ではもうそれが、遠い記憶の断片になった
夜の匂い、匂いは確かにあったと思う
虫の音と何か曇った匂いが、私に落ち着く時間を与えてくれていた、夜の空気は特に感じやすかった、その空気の匂いは静かな夜に聞こえる些細な音で、安らぎの時間になっていた
夜は匂いというよりも、空気の匂いってイメージを意識していた気がする
それらの記憶に酔いしれるあまり、前に進むことが遅くなるから、私は罪深いのだろう
おひさま、お月さま、あめ、
重力もそう、全て揃っていたとは言えなくとも、本当に優しい時間だったから
私を含む人間大半がそれを変えて進む考えが止まない日々
私はそれに悪意を放った
便利さで生き物が途絶えることが当時耐え難かった、受け入れている今の私は
私一人でそれを覆すことが出来ない事に
それを変えることがどれだけ無謀な事なのか
人間社会で足並みを揃えなければ、当たり前に生きれない怖さに、極少数派、多数決のルールが私を人間扱いしてくれない恐怖から
もう、もどれない
あの人が大好きでした、他の人間は大嫌い
だけど、あの人も人間でした
そうした私が何よりも嫌い、だから私は
私に対して怒りを覚えた
醜いその人への執着する私が、何も出来なくさせたから、わたしはわたしって人間を、もう一生許さないと強い誓いを持った日
また、人間と動物の人形の違いに苦しみだす糧となった
いまは、私を取り戻して進んできた
その道程が困難すぎても歩けたのは、優しくない人間の群れの中で、優しくない友人たちが沢山増える過程があったから、どんな状況下にいても、幸せは存在すると改めて知った
優しくない友達に、感謝して今を生きているけど、私はそれから変わりはしない
怠惰とは違うのだけど、進めないのだ
人を遠ざけた時間が長すぎて、今更それを私は行えないのだ
本当に私は傲慢だから、昔得た全てが欲しくて、一人で生きる人生のつまらなさ
その部分の不確定な未来が、可能性の模索を鈍らせる
だけど、人としての幸せも、人間の醜い部分を嫌うのも全部手放したくないのだ
その上で周りの便利が意味もなく良く見える
そういう私はおかしいでしょうか?
突然の世界の果てに望んだ、私の全ての想いを強さに変えたとしたら、その強さの臨界点は、石ころひとつくらいの頑丈さを持てたでしょうか?
どんな強靭な心も途絶えそうになるから
弱すぎて強すぎる私の想いは、今も近くに留まれていますか?
私に時間がまだあるなら本当にいいのになぁ