*QT延長症候群
女性ではQTc≧460msec、男性ではQTc≧440msec。二次性のものは、心室筋活動電位の第Ⅲ相の再分極過程を構成する遅延整流K+電流の急速活性化コンポーネントIkrが抑制されるためにおこる。麻酔管理の原則は、QT時間の延長はK+流出の抑制もしくはCa+やNa+の流入の増加で起こるため、これらを増強させないこと。二次性の場合、徐脈はIkrを抑制するため危険。吸入麻酔薬は使用しない。プロポフォールはIkrを抑制せずQT時間も延ばさない。先天性LQTSではβ遮断薬を準備しておく。TdP発作時にはβ遮断薬や硫酸マグネシウム(1~2g緩徐静注)やリドカイン、ペーシング(100/分)、ベラパミル(Ca拮抗薬)やメキシレチン(Na拮抗薬)。
QT延長症候群を生じる可能性のある薬物
抗不整脈薬 アミオダロン、キニジン、ジソピラミド、プロカインアミド、ソタロール
【可能性大】 【可能性小】
抗精神病薬 チオリダシン クロルプロマジン
オランザピン ハロペリドール
リスペリドン
抗菌薬 エリスロマイシン フルコナゾール
クラリスロマイシン ST合剤 抗鬱薬・その他 ドロペリドール アミトリプチン
グレープフルーツ ガバペンチン
イミプラミン
デシプラミン