Brugada症候群の増悪因子
〇 生理的な因子:副交感神経刺激(迷走神経を含む、睡眠中など)、発熱、徐脈、虚血、糖負荷(インスリン)、食事、立位、深呼吸
〇 薬物:Naチャネル遮断薬、β遮断薬、α刺激薬、ムスカリン薬(アセチルコリン)、Ca拮抗薬、三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬、抗ヒスタミン薬
局麻薬は、その薬理学的作用の本質がNa+チャネルの遮断であるため、Brugada症候群様心電図変化を増悪させ、致死的不整脈の誘因となる可能性があるがリドカインはほぼ安全に使用できる。
術中VT/VFに備えて体外式除細動器の装着は必須。ST変化は通常の1肋間上でモニターするとより明確になる(V1~V3)。体温37℃以上は避ける。不整脈が起こりそうになった(coved型の心電図変化を認めた)場合はイソプロテレノールやキニジンが有効な可能性あり。VT/VFの好発年齢は40~50歳代で、高齢になるほど頻度は低下し、女性や小児では稀。普段はキニジンまたはシロスタゾールの内服でcontrolする。VT storm(Electrical storm)とは危険な不整脈が嵐のように多発する現象。VFになったら除細動と同時にキシロカインやシンビット、アミオダロンを積極的に使う。プロタノールも高用量でよく、とにかく徐脈を避ける。