に風穴。

 

看護婦のN子?に振られたとき、心に風穴が開いたような気持になった。

それ以来、女性に振られることを極度に恐れるようになった。

そのため、常に自分が傷つかないように準備するようになった。

別れるなんていう話になる前から、次の女に目星をつけておいたり、

同時に何人もの人と交際したり、ということをするようになった。

そうすれば、もし振られても、自分は傷つかない。

 

しかし傷つかなければいいのか、とも思う。

自分にとって女性とは、恋人とは何だったんだろう。

 

それはお互いを尊敬しあうような関係ではなく、

ただ便利で、性的な欲求を満たすための道具だった。

 

だから適当にきれいな子であればだれでもよかったかというと、そうでもない。

そこには好き嫌いはあった。

好みでない子じゃいやだ。

でもかなりレベルは低かった。

 

おそらく自分にとって女性は、心の風穴をふさぐための道具だったんじゃないか。

誰もいないとたまらなく寂しい。

だから彼女が必要。

だけど付き合っているからといって、とくに大切にするわけでも、

いとおしく思うわけでもなかった。

自分にとって一番大切なものではなかったから。

 

手に入らなければ追いかける。

でも手に入ってしまえば、もうそれで終わり。

それに対して手をかけることはしない。

愛情がないからだ。

心の風穴がふさがりさえすればいい。

だからいつも付き合っている子に対して冷淡だった。

笑わない冷たい人だと言われていた。

 

俺は自己中心だ