3月7日
昼12時半頃、オペ室へ
自分で歩いて入った
テレビドラマで見るような
いかにもなオペ室(?)で
すご~い!って騒いでた
先生たちも笑っていた
 
オペ室は音楽が流れていて
スキマスイッチの「奏」だった
先生の選曲らしいけど
これ、別れる恋人たちの
歌だよね!?
なんでそんな悲しい曲
かけるんだよー!!
 
さよなら右葉甲状腺…
きれいな首を撫でて
お別れしたらまた涙が…
全身麻酔する直前まで
泣いていた
点滴されている腕が
スーっと冷たくなった
と思ったら
そこで意識を失い…
 
目覚めた時は
集中治療室に運び込まれていた
午後5時過ぎ頃だった気がする
 
のどは唾を飲み込むと
のどの内側が腫れて痛くて
それ以外は痛みがなかった
心配していた吐き気もなかった
 
後で分かったんだけど
全身麻酔が吐き気をもよおす
というより
麻酔から覚めた後に入れる
とある痛み止めの種類が
吐き気を誘発させやすいらしい
私はとにかく会う人全員に
吐き気が嫌だと言って回っていたので
(やかましい患者である)
その痛み止めを入れないで
くれたみたい
おかげで吐き気で
苦しむことはなかった
 
ただ、声が全く出ない
嗄声というかヒソヒソ声で
のどに力が入らない感じ
先生も不思議そうだった
 
加えて
のどの内側が腫れてきて
息の通り道が狭くなる
感覚もあった
 
治療室の入り口で
患者の申し送りをしているらしい
看護師さんが
「たこにさんは軽く痰が
絡んだだけでも
呼吸に支障をきたしそう
注意して診てあげて」
と話しているのが聞こえた…
私、そんなに危ないの?
 
その日は一晩
集中治療室で過ごし
声の調子を見て
治療の方針を決めることになった
 
to be continued…