「ごめんなさい」って、
そう思たら、
いつでもええから言うたらええねん。
ガキの頃、
好きな女の子にどうしてもちょっかいが出したくて、
意地悪して、いたずらして、泣かせてしもて、
あぁどうしよう…と本気でめっちゃ悔やんでるくせに、
でもやっぱりごめんの一言が言えへんかったもんなぁ。
学生になっても、成人しても、働きだしても。
ごめんなさいを言えずにいっぱい後悔してきた。
ずっと後悔とコンプレックスまみれで生きてきたから。
そんな貴重で苦い経験が山ほどあるくせにね。
まぁコリもせずに大人になっても言えずにね。
間違いそうになって、でも踏みとどまって、
やっぱり振り回されたり、カッコつけたり。
どうしてもごめんなさいの一言が言えずに、
強がって、イキがって、背中を向けてね。
アホやん。
だから、
そう思たら言おうと思って。
ごめんなさいって思ったら言うたらええねん。
遅くないし、まっすぐそのままでええねん。
素直にね。
全力でね。
2014年は、50歳の区切りの一年やった。
ほんまに、こんなにも強烈な365日はなかなか体験できるもんやない。
ある意味すっごくラッキーやし、今、感謝してる自分がここにおる。
最後の一日になって、ようやく…かな。
穏やかな顔でちょっとだけ振り向けるようになった。
やっと埋めてきた多くの思いの跡形を眺められるわ。
この一年、
何回も何回もつまずいて、転んで悩んで苦しんでね。
カッコよくいたい、もっとでっかくいたい、
求められるヒーローでいたいと思ったりね。
そのたびに、いっぱい人を傷つけたかもしれん。
いろんな人を迷わせたかもしれん。
だから、
やっぱり言えへんかったあの時に。
どうしても言えへんかったあの人に。
だから、
素直にそのまま言いますね。
ごめんなさい。
うん。
自分のやってきたことに後悔はしてへんし、
無駄なことはひとつもなかったと信じてるしね。
だから、
いろいろと本当にありがとうね。
助かったし、うれしかったし、楽しかった。
やっぱりね、
まっすぐまっすぐ全力でね。思うようにね。素直にね。
目の前の人の役に立つことを本気で考える。素直にね。
ごめんなさい も ありがとう も伝えるわ。熱く素直にね。
そうやって考えたら、無敵やわ。
なーんも怖いことなんかあらへん、人生なんて。
年老いた母が、自分で自由がきかへんようになって、
毎年毎年作ってくれてたおせちを作られへんと言う。
母は、悲しそうに申し訳なさそうに、でも本当に素直に、
「けんちゃんごめんね、ごめんね、ごめんね…」 と繰り返す。
そう言って頭を下げる母を見ながら、か弱い言葉を聞きながら、
俺はずっとずっと涙が止まらんかった。
俺、目の前のあなたのことに、もっともっと素直になるわ。
カッコ悪くてもええから。ヒーローにならんでもええから。
心のまま。アホのまま。中学二年生のあの頃のように。
明日から。
全力で。
笑いながら。
そやから、
ずっと一緒におってな。
今年は笑顔とパワーと感動をいっぱいもらえました。
一直線のアホの熱を受け止めてくれて感謝しています。
本当に本当に本当にありがとうございました。
来年はこんなもんじゃすみません。
覚悟しておいてください(笑)
わかった? うん。よしっ。
ありがとう!
よいお年を!