おセンチ日記 アネモネ版 -3ページ目

おセンチ日記 アネモネ版

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もうすぐ、生まれた日がやってくる。
この一年間も、まあまあ色んな事があったけれど、
ほぼ元気に生きてきた。

一年前の誕生日は最悪だった。
壁の薄い部屋の隣に、六十代の女性が住み始めたのだが、とんでもないヒトだったので、聞こえてくる声に悩まされ、ノイローゼになってしまったのだった。
隣人は、若年ともいえるが、認知症の症状があった。一階の集合ポストに郵便物を取りに行った時、小さな郵便受けを開けて中を覗き込み、熱心に見えない誰かと会話していた。何度か見てしまった。幻覚や幻聴みたいだった。うちの猫が鳴くたび、隣からは「うるさいー!うるさいー!」と聞こえてくる。毎日、決まった時間に電話で話す会話が聞こえてきたかと思うと、決まって最後は怒鳴り出す。私は、孫の手に付いているゴルフボールの様なゴムで壁を三度思いっきり叩く。そうすると、怒鳴り声はピタリと止んだ。
レビー小体型認知症。前に働いていた老人ホームの入居者様に酷似していた。
家に居ると憂鬱で、猫達もストレスと老化も合間って、ムダ鳴きをするようになり、ますます追い詰められていた。
誕生日位、穏やかな精神と睡眠が欲しいと、彼に安ビジネスホテルを取ってもらい、一人でベッドで丸まって過ごした。
彼は、心配してくれたが、「おめでとう」と一度も口に出さなかった。
喉に引っ掛かった魚の小骨のように、違和感を引きずり、バレンタイン過ぎ頃に、様々な不満も合間って爆発してして別れた。
二年ちょっとだったが、その時間達を酷く後悔した。無駄にした様に思えたのだ。食べ歩きの趣味に付き合ったり怠慢もあって、すっかり太ってしまった自分自身に何よりも嫌悪が襲ってきたのだった。
隣人の悩みは増すばかりだったが、彼の事だけはすっきりした。
しかし、ここ数年、誰かと一緒に居ても居なくても過ごしてきたにも関わらず、孤独感を感じざるをえなかったのは、年を取ったせいなのだろうか?
よく、音楽CDを聴いたりDVDを観るようになった。
不思議なのだが、特集したTV番組で知った、SEKAI NO OWARIという、ティーンに絶大な人気のグループに、年甲斐もなくハマった。
ノイローゼの心を癒してくれる彼らを、繰り返し見聞きしていたら涙が出てくる事もあった。
ライヴDVDを繰り返し観ていたので、コンサートに行きたくなり、mixiで、チケットを譲って貰う事になり、そのコと待ち合わせ、一緒に出掛けた。大きな会場に、お祭りのような世界が広がり、ワクワクした。大掛かりなセットに、夢心地のステージ。涙が出る感動も久しぶりに味わった。

それと同時期に、十八年封印していた尾崎豊を聴き始めた。
『精神の解放と癒し』
この一年の中でも、これは大きかった。人生の中で、またこんなに愛する精神と音楽と言葉に再会できる時がくるなんて!
押し入れや、埃を被った本棚をこそこそし、貪りつくように時間が許す限りを聴いたり読んだりして過ごす様になった。失くしてしまったCDや、持っていないDVDは徐々に買い揃え、今でも続けている。