6月の末に俳優アラン・アーキンが89歳で亡くなった。

とても好きな俳優だった。

訃報の記事では、1966年の「アメリカ上陸作戦」、1967年オードリー・ヘプバーン主演の「暗くなるまで待って」などの映画に出演し、俳優の地位を築いたこと。2007年に「リトル・ミス・サンシャイン」で米アカデミー賞の助演男優賞を受賞したことなどが記されていた。


アラン・アーキンは映画デビュー作の「アメリカ上陸作戦」でいきなりアカデミー主演男優賞にノミネートされている(受賞は逃したけれど)。

2作目の「暗くなるまで待って」では盲目のオードリー・ヘプバーンを追い詰める悪役(本当に怖かった)


そして3作目が「愛すれど心さびしく」


この作品で再びアカデミー賞にノミネートされたけど惜しくも受賞は逃している。

ちなみにこの年は「まごころを君に」のクリフ・ロバートソンが受賞。「まごころを君に」の原作はダニエル・キイスの「アルジャーノンに花束を」手術によって知能を獲得していく知的障害者という難しい役どころでしたからね。


アラン・アーキンが「愛すれど心さびしく」で演じた主人公も聾唖の青年でした。

1930年代のアメリカ南部を舞台に、貧困、黒人差別などさまざまな問題を抱えた社会の片隅でひっそりと生きる孤独な主人公。

下宿先の少女と心を通わせたり、新しい友人も出来たりするのだけれど、それらも失い、さらに親友の死が彼の孤独に追い打ちをかけ・・・


と言う、今考えると何とも救いの無い物語でしたが、私はこの映画と主人公を演じたアラン・アーキンの演技に感動し、原作の小説も文庫本を買って読みました。



小説の題名は「心は孤独な狩人」

映画の原題も同じ。この題名にも心惹かれてました。

(上の画像に「The Heart is a Lonely Hunter 」の文字が見えます)


「心は孤独な狩人」の文庫本は、それから私の本棚の片隅に数十年もひっそりと置かれてました。数年前、ふと思い出してまた読んでみようかなと手に取りページを開くと、すぐに鼻がムズムズ、くしゃみ連発。

たぶんダニかホコリのせいでしょうね。健康に悪いと思って読むの諦めました。


今度、村上春樹氏の新訳で読んでみようかなと思っていたところにアラン・アーキンの訃報。

ご冥福をお祈りします。

アラン・アーキンさん、数々の映画で素敵な演技をありがとう!