日本経済新聞の記事。
こづは今シーズンほんとメディアに取り上げられるようになりましたね。
メダリストの自信なのか、堂々としたものです。崇彦節だなぁ。
しかし現役選手の発言としてはいかがなものか。採点に関しての項です。
「こういう発言やこういう意見を好意的に思われない方もいるかもしれません。しかし、世界では、自分の意見をきちんと述べないと伝わらないこともあるんです。」
とのことですから、記事載せますね。
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小塚崇彦「4回転を計3度…未知なる世界へ」 2012/2/14 7:00
http://www.nikkei.com/sports/column/article/g=96958A88889DE1EAE4E7E0E2E7E2E2EAE2E0E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;p=9694E3E0E2EAE0E2E3E2E1E6E6E4
1月に地元・名古屋で初開催された冬季国体で、小塚崇彦選手(トヨタ自動車)はショートプログラム(SP)、フリーで計3度の4回転ジャンプを初めて跳びました。「試合をする上での“持ち球”が増えた」と小塚選手。世界選手権(3月、フランス・ニース)への手応えをつかんだようです。
■まだ体力不足
(冬季国体で跳んだ4回転は)SPで転倒、フリーでは2つとも「回転が足りない」と判定されましたが、着氷はできました。
大技が決まると、特に初めての場合はうれしいですね。ガッツポーズも自然と出ます。
ですが、選手にとって成功したことが少ない大技が決まった後、疲れがどっと出ることがあります。後半になってやや足が動かなくなりました。
今まで経験したことがない領域です。やっぱり少し気が抜けて、疲れが出るのでしょう。いくら練習でできていても、実際に試合でできるかどうかは別問題。その大技が体力をどの程度奪い、その後のプログラムにどう影響するのか? 未知の世界でしたが、今回、(4回転を)2回着氷して最後まで滑り切るにはまだ体力不足だな、と感じました。
ジャンプにはトーループ、サルコー、ループ、フリップ、ルッツ、アクセルと6種類あります。いずれもタイミングが大切ですが、3回転ルッツまでは、少々タイミングが狂っても、“力技”で着氷まで持っていくことができます。
■最初は曲をかけては跳べず
そのために練習で筋力を強化しているといえます。しかし、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転ジャンプは、タイミングと力が合って初めて跳べるものです。
4回転を跳べるようになったばかりのころは、曲をかけた中では跳ぶことができませんでした。自分のタイミングではなく、音楽のテンポに合わせてしまっていたからでしょう。
練習するうちに、だんだん曲をかけても跳べるようになり、徐々に自分のモノになっていきます。2010年のバンクーバー五輪(8位)、そして銀メダルだった昨季の世界選手権では、4回転を成功させても、まだ完全にモノになったという感覚はありませんでした。昨年末の全日本選手権(2位)で、ようやくそうした感覚がついてきたと思います。
■考えるタイプ
僕はものすごく考えるタイプです。失敗すると、理由を自然と考えます。「こうしたからダメだったのか」「あれもダメだったか」などと、自分でミスした原因をつきつめていきます。
最終的には感覚的なものだと思うけれど、「手の位置はここ」「ターンの入りはこう」「踏みきりのタイミングはここで、このときに手をキュっと引く」というのが、見えてきます。こういったことができれば、緊張したときも、そのポイントだけ確認すればいい。4回転もそんなジャンプになってきたと思います。
数をこなせば身につくものでもありません。4回転は跳びすぎると、ケガをします。僕も国体の後、ちょっと腰が回りにくかった。多分、4回転の衝撃です。
力をギュッと入れて体を締めて跳ぶから、肩も凝るし、目も疲れます。試合後、トレーナーにストレッチをしてもらったら、よく見えるようになり、いうならば“視界が開けた”ような感じでした。それだけ負荷がかかるジャンプなんだって、改めて実感しました。
■“引き出し”が多いと安心
とりあえず国体のおかげで、世界選手権に向けて気持ちに余裕が生まれました。4回転はフリーに1つ、2つ……、いろんなパターンがあるぞ、という。“引き出し”が多いと安心できます。
今季はここまでが大変でした。(昨年11月に掲載した)前回でも触れましたが、スケート靴が合いませんでした。靴は外国製ですが、同じ型番を取り寄せても、品質が一定ではありません。かかとが割れたり、本来なら足首の辺りにシワが寄るように癖をつけたいのに、靴の先っぽについてしまって足を曲げにくかったり……。
靴は何でもOKという人もいますが、僕はすごく気になります。「スケートが滑る」というのが僕の基本ですから、そこができないとなんとなく不安になります。「崇彦はよく滑っているときはジャンプも失敗しない」と、父(グルノーブル五輪代表・嗣彦さん)からもいわれます。
■靴の不安がなくなってやっと集中
(靴なんて)気のせい? いえいえ違います。氷上に円を描けば一発で分かりますよ。自分はいつも通りやっているつもりでも、(靴が)滑らないと、カキの種のような形の小さな円しか描けない。
ジャンプにしても、体はもっと右の方で待っていたいのに、足は左にいっている。それを力で無理やり修正して跳ぶ。そんな状態が昨年12月のNHK杯が終わるまで続いていました。靴の不安がなくなって、今やっとシーズンに集中できています。
次の試合は世界選手権です。可能なら、12日まで開催されていた四大陸選手権(米国コロラドスプリングズ)に出たかったですね。日程的にも12月末の全日本、3月末の世界選手権の間となる2月の試合はちょうどいい。世界選手権への予行演習にもなります。
■得点、もう少し出てほしかった
地元の国体も「これは世界選手権だ」と自分に言い聞かせて臨んだので、緊張感のある練習はできたと思います。ただ、得点が残念でした。SP、フリーの合計249.82点。4回転を1度跳んで、きっちりと成功した全日本は計250.97点。どちらも正直、もう少し出てほしかったです。
国内大会は一般的に得点が高く出ますが、日本はそれほどでもありません。そのことを強く感じたのは昨年の全日本、優勝した高橋大輔選手のSPでした。4回転―3回転の連続ジャンプを成功させたので、100点は超えると思ったら、96.05点でした。 世界王者のパトリック・チャンは1月、計302.14点でカナダ選手権で優勝しました。「パーフェクト」といわれた、彼の昨年の世界選手権で優勝したときの得点は計280.98点でしたので、それを大きく上回っています。
■高得点で自国選手をアピール
ロシアでも大盤振る舞いだったことがあります。バンクーバー五輪シーズンだった10年12月、3シーズンぶりに復帰したエフゲニー・プルシェンコに、ロシア選手権のSPで100.09点を出しました。
「いくら何でも高得点すぎるでしょう。本当にそんなにすごいの?」
そんなふうに首をかしげられてもいいんです。国内大会の得点は、国際スケート連盟の公式記録にはならないのだから。
これはカナダ、ロシアのスケート連盟のアピールです。国内選手権は、各国の連盟が堂々と、自国の選手を世界にアピールできる場です。
■高得点の選手はジャッジの印象に残る
スコアシートはインターネットを通じて世界中に流れます。「出すぎでは?」と思っても、国内大会で高得点が出ている選手は、ジャッジの印象に残ります。
「厳しく採点された方が鍛えられる」という意見がありますが、選手やコーチは、自分の演技がどうだったかは自覚しているものです。
こういう発言やこういう意見を好意的に思われない方もいるかもしれません。しかし、世界では、自分の意見をきちんと述べないと伝わらないこともあるんです。
■どれだけチャンに迫れるか?
それだけ(世界王者の)チャンが気になる? それもあるかもしれませんね。彼はいうならば“怪物”。カナダ連盟がグイグイ押す気持ちも分かります。
(残念ながら出られませんでしたが)チャンも出る四大陸選手権で同じ土俵で戦えば、また違うアピールができたかもしれません。
幸い、(世界選手権が開かれる)3月下旬まで、まだ1カ月半ほどの時間があります。今月初旬、フリープログラムの手直しも米国で終えました。4回転が跳びやすくなるはずです。どれだけチャンに迫れるか? 後は練習あるのみです。
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日本国内で良かった~ホッ。この発言、海外に流れてないことを祈ります。