おくりびと | anemone310さんのブログ

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先日、私事ではありますが、母方の祖母が亡くなりました。


ここ、二、三日、バタバタして、ブログ更新もできなかったわけです。


人が生を受ける事は、とても神秘的なものですが、


人の死も、また、不思議なもので、本人の気持ちはわかりませんが、家族、親戚、友人など、関わりのある人には、神秘的と言いますか、似たような感情を与えてくれます。


先日、私は仕事が終わり、ケータイを見ると、姉から着信がありました。
かけ直しましたが、出ず、一通メールが入っていて、祖母が亡くなった事を知らされました。



職場からの帰り道、人目も気にせず、泣きながら帰りました。


私は横浜に住んでいるので、実家の新潟には、すぐには行けず、翌朝始発の高速バスで帰郷しました。


久しぶりに見る祖母は、生前のふくよかな顔ではなく、痩せて、私の問いかけにも答えず、


まるで眠っているようでした。


ただ、それが眠っているのではない。


眠れないくらいうるさい、祖母のイビキは、もう聞こえる事はありませんでした。


そして、悲しい事に、前日は、叔父の誕生日だったのです。


前月、帰郷した際、母に、祖母がもう長くはないから、会いにいったほぅが良いと言われました。


帰りのバスまで時間がなかった私はそれを断りました。


そして1ヶ月後に、それをこんなに後悔する事になるとは、まるで思いませんでした。


仏教である、家の宗派に従い、通夜を済ませ、火葬場へ向かいました。


最後のお別れ。


不思議なもので、人は故人に対し、人の形のまま、残していたいと思うもので、写真ではなく、


目を開けずとも、息をしていなくとも、本人がいなくなってしまうのは、とても耐えられず、涙が止まりませんでした。


祖母はとても苦労をした人で、


子供は三人、三番目が私の母です。
私の叔父に当たる、長男には、脳に障害があり、外で仕事をする事ができず、家の手伝いをしていた。
それはお菓子作り。
和菓子店を営んでいた、祖母と祖父。


私が産まれて二年後、祖父が亡くなったそうです。
私は祖父の記憶はありませんが、受賞したお菓子の数々や、祖父の知人の話を聞くと、とても人望の厚い人だったようです。


孫の中では、私が一番年下ですが、孫も産まれ、楽しい第二の人生を送れると思った矢先の祖父の死に、祖母は気を落とし、髪の毛が抜け落ちてしまったのだそうです。


それでも、カツラをかぶり、毎日化粧して、お店に立っていたのを私は覚えています。


若い頃は、戦後の学校の先生だったそうです。


とても心配性で、何かある毎に口をはさんで、私の母に怒られていました。
心配性すぎて、祖母の家からの帰り道は、見えなくなるまで見送ってくれていました。


料理が上手で、泊まりにいくと、いつも美味しいご飯を作ってくれました。


そして、イビキがうるさくて眠れない事も、しばしば。


歳を取っても肌が綺麗で、私は、いつも、祖母に似ていると言われていました。


人はいつか死ぬという事は、分かってはいても、今のまま、死ぬ事なんて、当然想像もできず、永遠にあるのではないかと、そんな風に思ってしまいます。


しかし、そうではない事、分かっていても、なかなか受け入れられるものではありませんね。


ただ、死に行くのであれば、多くの人に、思われ、見送られたいものです。


自分は愛されていたのだと、その時に、本当に気づくのだとおもいます。


火葬の際、カツラと入れ歯を、母が一緒に入れていました。


天国に逝っても必要になるだろうと、亡くなる間際に立ち会い、それでも気丈に振る舞う、私の母の気づかいでした。


祖母に似ていると言われていた私は、
自分も心配性で、太ったおばあちゃんになるのかな。


などと、考えたりしました。

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