こないだの日曜日 | 激! クマノミ一家

こないだの日曜日


産業革命後、余剰生産物の供給先として、また安価な労働力と資源確保の為、列強諸国はアフリカ、アジア、太平洋諸国、北南米を目指した。

ある国は領土を割譲され、またある国は植民地となり、またある国は併呑された。

日本とハワイイはイギリスのように立憲君主制の下、なんとかその命脈を保っていた。

そんな最中、ハワイイ王国カメハメハ大王は本邦に御幸なされた。

カメハメハ大王は日本帝国天皇に会見を申し入れる。

カメハメハ大王曰く、今、アジア、太平洋の諸国は列強に狙われている。
是に対抗する為、アジア太平洋同盟を起こし、日本国天皇がその盟主になって欲しいと臣従を申し入れ、またハワイイ王室と天皇家の婚姻を望んだ。

周知の如く、当時まだ日本は列強に比べ一段低い国とみなされ不平等な条約を結ばされており、同盟の盟主など無理であった。また、ハワイイ王室との婚姻はアメリカを刺激するとされ縁組も受けなかった。

こないだの日曜は真珠湾攻撃の日。
太平洋戦争が始まった。
真珠湾とは恐らくPearl Harborの和訳。その名が示す通り、ハワイイ王朝は既に滅亡し領土はアメリカに併呑されていた。

大王の予言通りハワイイはアメリカの属州とり、日本も戦争に敗れ占領統治を受ける事になった。

60年前、日本は自治権を認められ日本国が誕生したと言われている。

が、国際法上は独立国家のもう一つの権利である外交主権はまだ認められていない。


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