三本目
とりあえず出番はこれでおしまい。
が、終るともう痛くて痛くてしょうがない。
なんつーか。コクワのメスに指の腹をズ―っと噛まれてるような痛さ。
痛いのはさっき感じた左手の薬指。
皆は上の写真の左足の親指を心配してたけど、こんなのどうでもいい。
ほっときゃ治る。
ポッキー君と呼ばれるのは嫌だ。
折れてないことを願った。
見た目、そんなに腫れてない。多分、腱かなにかを痛めてるんだろう。それに折れてたたら気持ち悪いはずだ。
そう。自分に言い聞かすがやっぱこころなしか気持ち悪い。
そして反省会。
酒が入ると痛みが増すとよくいうが、元からとても痛いので酒を飲んでも普通だった。
普通というのは普通にとても痛いという意味だけど。
翌日。
折れてないことを確認し、自分を安心させるために病院へいった。
問診表に時間、場所、状況などと一緒にどこが痛むか人体のイラストに丸をつけなければならなかった。
受付の女の人に渡すと。どこが痛いのですか?ときかれた。 イラストに丸をつけたけど元の絵が小さくて左手の薬指の丸がみえなかったようだ。
これです。
と言って手をみせると。まぁ!と言った。
やがて、順番がきて診察の部屋に行く。
今回はどこをどうしたのだろう。と思っていた。
が、先生は僕の手をみるなり無情にも即座に、「ありゃ。典型的な剥離骨折の色だね。 どう折れてるかレントゲンでみてみましょう」とあっさりのたまった。
夕べはかなり痛かったでしょう?
と聞かれる。酒を飲んでた。と言うと怒られそうだったから、へぇ。まぁ。みたいなことしか答えられなかった。
写真ができた。
見てみると指の先ちょっと下から第一関節へむかって斜めにスパっと割れてる。
よかったヽ(゜▽、゜)ノ。関節からんでない(≧▽≦)。 手術は無しだぁ!!
つーことで早速例のギプスをつける。 手首にまで包帯をまかず指だけにしてもらった。
夏じゃなくてよかった。指だけでも夏場のギプスはつらい。
この一週刊はまた包帯をまいてすごした。お風呂に入る時はぬらさぬようにビニールで手を覆い、手首に輪ゴムを巻いて水がはいらないようにした。桶をひろう時は屈みこんで右手を下げ、でも濡らしちゃいけない左手は高くあげ氷室京介みたいなかっこをしなければならない。
土曜日。
5日たったので見せに行く。腫れが引いたのでギプスをとることに。
とったギプス。
でも、骨がくっつくまでは固定してなきゃならない。
そこで今回は新兵器。名前忘れた。
メッシュ状の板を患部のサイズに合わせてカット。お湯で柔らかくして指にそって型とる。
形を整えたら乾かす。すると硬化して完成。
メッシュだから空気がはいって蒸れない。水をはじくので手も洗える。
11月14日の試合。
間に合うだろうか。