組手の続き
そんなこんなで二回戦は勝利。
写真は手前、左に沈みこんでるのが自分。
で、3回戦。
相手はあの独特の気合君だった。
いけるだろうと思っていたが、またもや立て続けに独特の気合とともに上段に二本決められてしまった。
今日はよくよく、先制される日だ。
取られかたはさっきと同じ。
さきに決めようと前に出ていくがこちらの技が決まる前にやられた。
多分、同じミスというか原因があると思うのでそのうち講評もらいたい。
なのでちょっと慎重に行く。
独特の気合君。かと言ってカウンタータイプでなく、FUSHAA FUSHAA と独特の気合とともに果敢に攻めてくる。
ヴァリエーションも先ほどのように単調ではなく、中段、上段と蹴りを織り交ぜてくる。
そうは言っても有級の部。全部見える蹴りだ。
蹴りを使ってくる相手は結構すきだ。
が、フォームやスピードからの想像よりも意外にも素早くさがる独特の気合君。
よし。なら投げてやれ。
掴み合っての投げ技はもちろんNGだが、払う、捌くなどの投げはOKなのだ。
すると待ってましたの右中段蹴りを放ってきた♡。
すかさずこちらの左手を右足にからめる。
よし。このまま足を上げながら、前進すれば倒せる!!
と、思ったが独特の気合君。さっきのように後退せずに逆に前に一歩踏み込んだ。
う。こいつ知ってる。
空手のことはまだよくわからないが、こういう時は退がるより前にでたほうが却って有利になること多い。
さがると追撃されるか、追い込まれる可能性があるけど、上の写真のように前に詰めるとこちらのもってきやすい位置になったりする(こん時は決めらんなかったけど、でも次の攻撃は向うにはなってない)。
さがればこちらの思惑通りひっくり返せたのだが、彼は前にでつつこちらの左腕を掴む。
たまらずこちらも相手の袖を掴む。
一瞬。ほんの一瞬。あ!
と思ったが審判のやめの声が入る。
お互い有級とはいえ多少なりとも空手をかじった人間。すわレスリング行為となるとみえた局面だったけど、そこはお互い冷静に掴み合っただけですんだ。
開始線に立つ。
見ると拳サポーターがずれている。手をあげて直す。
で、開始の合図とともに拳を握り直して出ていくと。
熱っちぃー!!。 左の指が猛烈に熱い。ぶらぶらと手を振って握り直す。
あ。痛いんだ。なんちゅうか厚手の生地を思い切りつかむと爪がくこむような、生地に皮膚が摺れて熱いような。
そんな痛みだった。
やばいかも?
なぜなら二回目に骨を折った時に、多摩の人に次折ったらポッキー君と呼びますよ。
と、言われていたから。
駅とかで「あ。ポッキー君!」とか言われるのはいやだ。
そして。痛い。と感じたら急に疲労を感じた。
その後だまし、だまし戦ったが結局ポイントはとれず時間がきて負けてしまった。
決勝であたると思っていたアキオ選手はやはり決勝に進出。
そして相手は僕を破った独特の気合君。
さらにそして独特の気合君はアキオ選手を下し優勝してしまった!!
閉会式を終えて歩いていると、独特の気合君とすれ違った。
彼は昼に灰皿の前で会った時と同様に満面の笑みで、かつ礼儀正しく挨拶をしてきた。
僕も「お疲れ様。優勝おめでとう」と労をねぎらう。