Susie Cooper Tiger lily
実家でお茶、その7。
スージー・クーパーのタイガーリリー(おにゆり)です。
ふちのところが、ティーセットとミルク入れは内側にグリーンのぼかし、
ソーサーは外側に以下同文、
ポットと椿がいけてある砂糖入れは葉っぱ模様になっています。
シダ模様や臙脂のぼかしのもあるようです
ポットとミルク入れはケストレルシェイプという
ころんとした形です。
厚手で安心感があって、
アースンウェア(陶器)のあたたかみがいと嬉し。
スージー・クーパーは1940年に
ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツから
女性で初めてRoyal Designer For Industryに選出
=英王室公認のロイヤルデザイナーとして認められました。
ただこの時期は第二次世界大戦の真っ只中で、
9月からThe Britz(ドイツ語で稲妻の意)といわれる
ナチスドイツによるロンドン大空襲が始まります
(翌41年の5月まで続き、バーミンガムやリバプール、シェフィールド、ポーツマス、プリマスなど
ロンドン以外の多くの都市も標的になりました。
当時ナチスドイツは、イギリス海峡の制空権を握ってイギリス本土に上陸する作戦を立ててた)。
ロンドンにあったスージーのショールームも被害を受けました。
こうした社会状況の影響が大きいと思われますが
この年、ロイヤルデザイナーの称号を得たにもかかわらず
スージーは新しいデザインを発表していません。
ナチスドイツの計画は失敗に終わります。
41年6月にはナチスドイツは対イギリスをあきらめて方向転換、東側のソ連に侵攻を開始しました。
そして、空襲が落ち着いて、スージーが
最初にデザインしたのがこのタイガーリリーです。
こちらの本には
「スージーにとって名誉と誇りに満ちた作品でした(p.103)」と書かれています。
あざやかだけどきつくない赤のおにゆりのデザイン、
いわゆるスージー・クーパーらしい穏やかな雰囲気の中にも
毅然としたものがより感じられる気がします。
「元気を出して、どんな場合にでも、弱ってしまってはならない(林芙美子)」ではないけれど
不安で心配のつきない日々が続くなかでも
お茶を飲むときにはほっとできるように、
そして静かな前向きな気持ちを抱いて
自分のするべきことに戻れるようにという願いが詰まっているのかなと思いました。
レーズン入りのスコーンを作ったので
ぶどうつながりで、ウェッジウッドの古いお皿をトチーが出してくれました。
1900年頃のもので、ぶどうの模様がぐるり。
レリーフの水際だったくっきり加減にひたすら脱帽です。ぱか←帽子off音
おいしいベリージャムがあったので添えていただきませう
ティーナイフの柄はベークライトです。
側面の黒が効いていて、洒落ているなぁと思いました。
<参考文献>
バターで作る/オイルで作る スコーンとビスケットの本 (生活シリーズ)
レシピはこちらから。
「基本のパイ風スコーン」のレシピにレーズンを入れました







