こんなところに | ・・・夕方日記・・・

こんなところに

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二番花が咲き始めました。

今年は一番花と同じくらいのつぼみがついて、
長く楽しめそうで嬉しいです。

お皿はこちらの記事に書いたブルーウィローです。

モンゴメリのパットのシリーズを英語版でぱらぱらと読んでいたところ
『銀の森のパット』にもブルーウィローが登場していることに気づきました。

銀の森のパット 上 (New Montgomery Books 9)  銀の森のパット 上 (New Montgomery Books 9)


パットの、自分の住まいである銀の森屋敷への愛情が日ましに深まっていくと書かれたあと、
家のものがこまごまと列挙されていく部分です。
太字は私が変えています

見事な縁飾りをしたテーブル掛け。ジュディのかぎ針編みの敷物。組み合わせ文字のシーツ。
毛布がぎっしり入っている杉の箱。刺しゅうをしたテーブルセンター。
レースのドイリー(小皿敷)。なつかしい、古い、柳細工の皿。
祖母セルビーの銀の茶器。古い鏡たち。
この鏡たちは、これまで顔をうつした人びとの美しさを少しずつ盗んできたのである。(p.199)


ここが、原文だと以下のようになっています。

The fine hemstiched tablecloths... Judy's hooked lugs... the monogrammed sheets...
the ceder chest full of brankets... the embroidered centerpieces...
the lace doilies... the dear old blue willow-ware plates...
Grandmother Selby's silver tea service, the old mirrors that had stolen
a bit of loveliness from every fair face that had ever looked into them(p.254).


「なつかしい、古い、柳細工の皿」は、
"the dear old blue willow-ware plates"、ブルーウィローのお皿のことなのでした。

銀の森が何代も住まわれた、古い風情のある家だということを示す、
歴史を感じられる品々として挙げられているもののなかに
ブルーウィローのお皿が入っていることにまずびっくり。

これにだけ dear がついていることからも、
長いこと食卓で使われてきたブルーウィローのお皿は
おいしい食事を囲んだ家族の楽しい日々の思い出が詰まった、
堆積した時間を感じる大切な食器だったんだろうなと改めて感じました。

パットの曾曾おじいさんは、1780年にイギリスから移住してきた設定です。
曾曾おばあさんはフランス人のユグノー教徒でした。
曾おばあさんはアイルランド出身のクエーカー教徒で、
アイルランドからニガヨモギを持ってきて銀の森屋敷の庭に植えています。

おそらくウィローのお皿もこうした人たちが持ってきたもので、
ずっと愛情を込めて使われてきたんだろうなと思いました。

ヘムステッチリネン類、おばあさんの銀の茶器など
他に挙げられているものも興味深かったです。

銀の森のパット (角川文庫)  銀の森のパット (角川文庫)

2012年に出版されたこちらの文庫版では
「昔から大事に使っている、青い柳模様の皿(p.521)」と訳されていました。


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もうひとつびっくりしたのが、Blur(ブラー)の"There's No Other Way" という曲のMVです。
夫(洋楽が好き)が発見して、教えてもらいました。



ブルーウィローがほぼ出ずっぱり!!!
基本的にずっと出ていますが、1:45~や2:20~あたりにお皿がアップで写っています。

ちゃんとコースになっていて、
スープとパン→メインのミートパイに付け合わせのにんじん、ブロッコリー、
まるいのはポテトかな?→デザートにお母さんがとりだしたケーキが衝撃。

ソースボート(大きめのミルク入れにも見える)でグレービーソースをかけている場面や
デザート皿を前にみんなが待ってるところまで、
なんかブルーウィローのMVじゃないかと思えてくるくらい映っています。

ブラーはイギリスのバンドです。
この曲は1991年に発売されたアルバムの中の一曲で
彼らの初めてのヒット曲だそう。
全く詳しくなくてすみません;オルタナティブロックというジャンルだそうです。

ふつうのお家の食卓での使われ方が、ほんとに興味深かったです。
しばしば下から迫り来るボーカルの方に
「ええけん座って食べよって(訳:いいから座って食べてなさい)」と
ついつい言いそうになりつつ(暴言、何度も見てしまいました。

こちら(■)やこちら()など
本を読んでいてブルーウィローが出てきたり、
映画や雑誌の写真に写り込んでいたりするのに気づくことはたまにあるのですが、
思いも寄らない、全く異なるジャンルにも登場しているのが
ほんとにおもしろかったです。