H.A.レイ『ひとまねこざる』
動物園に住んでいるじょーじは、外の世界が知りたくてたまらなくなり
ある日、バスの背に飛び乗って街へ出ます。
窓磨きをしたりパスタに絡まったり、
初めての街で繰り広げるさまざまな冒険が
楽しく描かれています。
とにかくじょーじのあかるさ、
後ろをふり返ったり不必要に反省して落ち込んだりしないで
好奇心のままに突き進んでいくところにひかれました。
からりとした空気が心地よく、
元気のいい色づかいで描かれる豊かな表情や
いかにも「外国」の町なみにも。
『ひとまねこざる』という語呂の良さもだいすきで、
小さい頃、『ちびくろさんぼ』 と並んでとてもよく読みました。
ジョージが街に出た場面のページと
窓ふきをするページがばくっと割れていて、
よく見ていたんだなぁと思います(苦笑
こういう感じの、動物が主人公で人間に混じって活躍する物語というと
くまのパディントン(イギリス)を思い出すのですが、
パディントンがたいてい、本人は熟考しているのに
それが裏目に出て困った羽目に陥っていくことが多いのに対して、
自分の気持ちとその場のイキオイ?で突っ走るじょーじのほうが
冒険度からするとより突き抜けている気がします。
(最後にはじょーじが映画に出演することになるのも、
なんとなくアメリカ的ゴールというか
「あがり」のイメージが表れているようでおもしろい)
じょーじの、楽天的な無敵のあかるさは
おそらくは子どもが本質的に持っている
生きることへの不可避的な向日性とつながっていて、
そこに無条件に共感できていたのかなとも思います。
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<おまけ:黄色の系譜>
本日のお茶、アールグレイの紅茶クッキーです。
気軽によく使っているのが
このロイヤルアルバートのトリオ(記事はこちら:◆ )。
(ここではケーキ皿をソーサーの代わりにしてお菓子をのせています)
とくに、気持ちにゆとりがないときや
お天気が悪かったり、夜だったりして(←今日
なんとなく薄暗がりにいるようなときには、必ずこのセットを選んでしまいます。
そんなわけでたいてい写真を撮る余裕がなく、ブログにはあまり出てこないのですが;
なぜか並べるだけでぱっとあかるく、元気な感じになるんです。
お茶を飲めば不思議に晴れやかな気持ちになるミラクルが。
台所の小物なども無意識に黄色を選んでいることが多いのですが、
ともすれば閉塞的になりかねない空間に
ぱっと窓を開けてくれるような黄色のイメージは
この本の表紙から来ているんだろうなと思ったりもするのでした。






