また、明香里にとって台風や雷の時には、
コンクリートを強く打ち付ける雨は地球の涙のように、
木々を倒す勢いのある風が
私たち人間の愚かさを嘆く声に聞こえてきて、
“地球を汚しているのは私たちのせいです。ごめんなさい。”
とひたすら謝り、
地球の怒り・悲しみをどうしたら鎮めることが出来るのか、
どうすれば地球が許してくれるのか、
考えて眠れないことも度々で、
そんな時は朝定刻にきちんと起きられず、
母の手を煩わせていた。
つづく