ポスティングって、楽しい。


なぜなら、散歩してお金がもらえる。

まぁ、確かに安いことは安いけど…。

でも、お小遣い程度にはなる。

私の場合は、ガソリン代だ。


それに、町の中、くまなく…隅々まで、まわれる。

道は、楽しいのだ。


曲がりくねった道、

若竹町のような碁盤目状に仕切られた道、

珠泉西町のように放射状の道…


道は、人々の暮らしの中から自然に生まれたり…

デベロッパーが夢見ながら線を引いたり…

ポスティングって、その線を全てたどる。

レコード針みたいなものなのだ。


線をたどるから…聞こえてくるものがある。

それを楽しみながら、歩く。


ただ、歩くのと違って、

郵便受けに挨拶するというおまけがある。

だから、おもしろい。

一つ一つの玄関には、顔がある。

建てた時の想いや暮らしのありようが覗いている。

それに向き合わないといけない…


・・・・・


珠泉西町で出会った玄関たちをご紹介したい。

かわいい。おとぎの国に向かうように感じた。↓
スゴイとしか言いようない。


花々が迎えてくれる。↓

右手奥には傘立てが置いてあるのだが…
小さなドアが置かれ、
おとぎの国の入口がそこにあるような…↓

この家主は、殺風景なコンクリを素敵な空間に置き換えた。
スゴイ感覚の持ち主!

この庭は写真では伝わらないだろう↓、
でも、飽きないのだ。
一つ一つのフィギュアと環境はものがたりを語りかけてくる。歩いていて楽しい。

例えば左の木の下を拡大↓

木を背もたれに男の子が女の子に囁いている。
この庭、絶対、家主は楽しんでいる!
楽しみが伝わってくる。ホントに飽きないのだ。

一方、カウンセリングルームの看板掲げた家もあった。
「第3のあなたの空間を」を意味する名前。
カウンセラーの想い、わかる気がする。
ただ、玄関にはホース巻きや除雪用具が無造作に置かれ、生活臭を感じた。大丈夫だろうか?
生活臭はカウンセラーの知らないところで、絶叫してるかもしれない。壁に貼られた写真や置かれたおもちゃがお客さんを窮屈にしてしまうとこがあるよ。玄関の生活くささから、ちょっと心配してしまった。

これは山王教育研究所の面接室。↓
あたたかいけど、余計なことは語っていない。

そこで暮らしていると、暮らす中で生まれる想いや叫びが染み付いてしまうからね。カウンセラーが知らないうちに。

だから、私は生活とは離れたところで
カウンセリング用のアパート借りてんだけど…。

町の隅々まで歩き回ると話したけど…
相手の話を隅々まで聴いていくって、
どこか似てるかも。

ホント、世の中には凄い人が黙って暮らしている。
静かに静かに…。

ポスティングって、
無言のそんな人たちにたくさん会える
楽しい仕事でもある。