世の中、上手く回らないものである。


「国を守る」と「日本を守る」と言う想いがあるとしよう。

安倍氏等が歩もうとする「日本を守る」志向が強いほど、「国を守る」想いは蔑ろにされる…結果となる。


自衛官の現員数の推移を見て欲しい。平成23年に東北大震災があったが、以降、23〜25年にかけ伸びている。就職氷河期・リーマン・ショックが治まった後には特異と言わねばならない。これは震災復旧にあたる自衛隊員の姿に感化された若者たちの動向が現れていると想う。
つまり自衛隊とは「国を守る」人たちと映ったのだ。


しかし、細かいことは省いて安倍氏や清和会の意向・政策は「日本を守る」ことに傾いていった。それは、具体的にアメリカの下で戦争することを暗示させる。
それは中途退職率の増加からも見て取れる。

言ってみれば、自衛隊が「国を守る」から「日本を守る」に変わっていった姿が、自衛隊への想いを冷ましていった。
隊員の士気低下を招いた気がする。

そして今回、木原防衛大臣は、トモダチ関係?
アメリカや他国が参加する訓練(=出初式)を選択した。
自衛隊員が用意した10,000人の救助計画を蹴って…。
つまり、政府は「日本を守る」方を選択したのだ。

10,000人の救助計画は、具体的な国を守る姿を市民に見せただろう。東北大震災後に入隊希望者が増えたように隊員もそう望んだろうと想う。具体的に市民を守る=救けることができたのだ。市民が住む国を守る実感を得ていたろう。
そう私は思う。

「国」とは大地のある具体的な実感だけれど、
「日本」は観念だからだ。

国という漢字で書くより、「おらがくに」と音で示せば、
故郷や棲む場所とつながっていく。
それが、
力の湧き出す臨床(現場)に近いのではないだろうか。

今、日本政府は、おともだち関係を大切にして、
「日本を守る」道を選んだ。

そして能登の人々が見殺しにされたのを、人々はどう見ていただろうか…


追記
自民党支持率が14.6%になったという。
上手くまわらないもんだなぁ~と
言ってるのかなぁ~?