さっきも余震があった。
震源は能登の方のようだ。

今後、収束していくなら良いのだが…ネットのサイトたちは一ヶ月は気をつけろという。これが先触れになってることも考えられるという。

確かに阪神大震災の少し前に、東北で大きな地震があった。報道も大きく採り上げ被害状況が紹介された。

その救援が始まろうとする頃に阪神大震災が起こった。
途端に報道は大都会の被害の方にカメラを向け、救援の先も阪神に向かった。(先に起こった田舎の地震って、すぐに忘れ去られる。)

飛騨市で落石があったとニュースがあった。↓
能登地震の影響が飛騨にも及んでいる。裏返せば地盤の脆さを現しているのだろう。
1日の記事で、船峅は座布団の上のようで物が倒れることは無かったと話したが、実はこの地で怖れているのは「跡津川断層」のズレである。
跡津川断層とは立山(雄山)と白山の間に真っ直ぐ伸びる断層である。有峰ダムを通り、カミオカンデのある茂住を通り、白川へ向かう。

1586年1月11日に起こった天正地震はこの断層がずれたもの。白川の帰雲城が山津波に呑み込まれてしまった地震だ。伏見城が崩壊し秀吉の家康攻めが取り止められた。

実は今回の地震、小さいものではあるが、跡津川断層にも飛火している。↓

震源図に断層図を載せるとわかりやすい。
跡津川断層上で、起こっている。↓

この図は跡津川断層の詳細を示したもの。オレンジ◯か私の棲んでいる船峅台地だ。その下に「牛首断層」か跡津川に並走している。神通川を横切る場所には神通第一ダムがある。有峰ダムといい、神一ダムといい、ダムを作りたくなる地形を形作るのかもしれない。利賀川ダムもこの断層上に作られている。

私の身の回りのことばかりネタにしてるけど、関東での地震や南海トラフ地震が警戒されている。片方の目を身の回りの変化にも配ることが必要だろう。能登の話が飛び火しないことを祈ろう。

日本は地震列島上の国なのだ。


余談
富山市内では、県庁付近(松川周囲)に陥没などの被害があった。そこは旧神通川を埋め立て造成した場所だ。旧神通川が今、松川と呼ばれている。


離れた新潟の方でも被害が出ているが、堆積地盤の所に広がっているように見える。一見、きれいな土地に見えるのだが、その歴史を探ってどうだったかを見ておきたい。ちなみに避難所に指定されている船峅地区公民館や保育所は元々堤(溜池)を埋め立てたものであり、地震があれば真っ先に壊れると地元の人間は見ている。(行政はそんなコト知りもしないだろうが…)堆積地盤よりもっと軟弱な地盤に施設を造ろうとする人たちもいる。夢洲や辺野古だ。たぶん、自然を甘く見ているのだろう。自分の想いに従えば良いのだと…。

参考
1858年にも跡津川は揺れている。